2009年03月17日(火)
2009年米コーン作付4.1%減見通し、大豆は過去最高に・専門誌調査
[穀物・大豆]
米農業専門誌ファーム・フューチャーズは17日、2009年の国内コーン作付が前年比4.1%減の8246万エーカーになるとの見通しを発表した。これは1370件の農家を対象に今月1-14日に行った意向調査の結果である。同誌では、生産コストが高止まりしている一方で、価格低迷とあって作付削減に至ると分析。
一方で、コスト面で割安なために大豆作付意欲は高いという。コーンからの乗り換えもあり、大豆は8073万エーカーとなり、過去最高を更新する見通しとした。前年からは6.6%増加になる。
同誌のマーケットアナリストは、景気の不透明感が強い中でリスク回避志向が春の作付を決めるとコメントした。リスクプレミアムが十分でない限り、コーン生産を増やす向きはないとの見方を示唆。
このたびの調査は3回目になる。昨年8月の初回調査ではコーン見通しが前年比横ばいの8600万エーカーだったのが、11月には8510万エーカーに引き下げ。最新調査では一段の下方修正となった。一方、大豆見通しは8月に7850万エーカー、11月には8010万エーカーとなっていた。このほか、今月31 日の米農務省(USDA)予測発表後は天候に関心が移るともした。
Posted by 直