2009年03月17日(火)
2月の生産者物価指数0.12%上昇、予想下回る伸び
[経済指標]
米労働省が発表した2月の生産者物価指数(PPI)は前月比0.12%上昇した。2ヶ月連続アップだが、伸び率は前月の0.82%に比べて低く、市場予想も下回る。一方、変動の激しいエネルギーと食品除いたコア指数が0.23%上昇した。前月の約半分の伸びにとどまったが、市場が予想していた以上の前月比プラスである。
エネルギーが1.29%上がり、2ヶ月連続プラスでも前月からペースは大きくスローダウンした。ガソリンが8.74%上昇で、これは前月の15.00%から著しく伸び悩んだ。暖房油は7.22%下がった。天然ガスも住居用、工業用それぞれ前月割れ。食品は1.57%下落した。昨年12月から続けて前月を下回っており、また2月は2006年2月以来の大幅マイナスだ。最も下げが目立つのが卵価格で約15%ダウン。果物や野菜、精米、乳製品なども下がった。
消費財では婦人服やアパレルの値上がりが進み、衛生紙製品はプラス転換した。乗用車は横ばい。一方、家電や玩具、スポーツ用品が前月比マイナスに転落だ。資本財は3ヶ月連続だが、伸び率は0.06%と前月の0.51%より低い。農業や建設の関連機器が上昇に転じ、しかしコンピューターが2005年1月以来の大幅マイナス。中間財と原材料は揃って7ヶ月連続下落となった。また、中間財はコア部分で5ヶ月続けて前月からダウン。しかし、原材料コアは昨年7月以来の高い伸びとなった。
PPIは前年比較すると1.61%下落した。前年割れは3ヶ月連続であり、また2002年6月以来の大幅マイナス。コアの前年比伸び率は3.94%となった。昨年8月以来で4%を下回った。
Posted by 直