2010年03月10日(水)
USDA需給:小麦とコーンの在庫は引き上げ、大豆は引き下げ
[穀物・大豆]
米農務省が10日に発表した3月の需給報告によると、09/10年度の米国内小麦期末在庫は10億100万ブッシェルと前月から2,000万ブッシェルの上方修正となった。供給面に修正は見られなかったが、食用需要が2,000万ブッシェル引き下げられた分、在庫見通しが引き上げとなった。在庫を消費で割った在庫率は、50%を超えるに至っている。
09/10年度のコーン需給は、期末在庫が17億9,900万ブッシェルと8,000万ブッシェル上方修正された。供給面ではイールドが1エーカー164.9ブッシェルと前月から0.3ブッシェル引き下げ、生産も2,000万ブッシェル下方修正されたが、事前に予想されていたほどの大幅引き下げとはならず。需要面では南米産などとの競合が強まったことを受けて輸出見通しが2億ブッシェルの大幅引き下げ、期末在庫引き上げの要因となった。在庫率は13.82%と0.72ポイント引き上げられた。
09/10年度の大豆需給は期末在庫が1億9,000万ブッシェルと前月から2,000万ブッシェルの引き下げ。供給面で生産が200万ブッシェルの小幅引き下げとなったほか、需要面では国内圧搾が1,000万ブッシェル、輸出が2,000万ブッシェルそれぞれ引き上げられた。在庫率は5.72%と0.65ポイント引き下げられた。大豆ミールの期末在庫は前月から据え置き、大豆油は国内消費の伸び悩みにより4億1,000万ポンドの引き上げとなった。
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2010年03月09日(火)
ブラジルCONAB、大豆とコーンメインクロップの生産推定引き上げ
[穀物・大豆]
ブラジル農務省商品供給公社(CONAB)は9日、2009/10年度の大豆とコーン生産推定引き上げを発表した。最新予測は大豆が6756万9700トンで、1.25%上方修正になる。前年からは18.20%増加の見方。作付を2320万9500ヘクタールで据え置き、イールドは従来推定の2875キログラムから2911キログラムに改定した。
コーンは0.04%と若干の引き上げである。一次収穫(メインクロップ)を1.88%上昇修正した反面、二次収穫(サブクロップ)は3.11%引き下げ。全体で前年比0.74%増の5138万2900トンを見越す。作付推定はメインを僅かに引き上げ、サブが据え置き。イールドに関しても、メインが従来推定を上回る見方になる一方で、サブは下方修正とまちまである。あわせて3984キログラムの予測と従来から変わらない。
CONAB は2009/10年度小麦生産推定を前年比14.58%減の502万6300トンで維持した。作付は242万8000ヘクタール、イールドが2070キログラムといずれも修正なしである。
Posted by 直
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