2009年09月21日(月)
欧州銀、国際砂糖価格の上昇余地拡大見通す
[砂糖]
欧州銀ラボバンクは21日に発表した市場レポートで、国際砂糖価格の上昇余地が大きくなり得るとの見方を示した。2009/10年度に840万トンの供給不足になるとの見通しは現行の値上がりに織り込み済みだが、ブラジルの天候不安を需給が一段と逼迫させる可能性があることを指摘。このため、価格にもプラスに作用するとの見方である。
ラボランクは、インド、中国、タイ、オーストラリア、パキスタンといった主要生産国で2009/10年度の増産がほぼ見込めないことを記している。一方で、価格高騰によって消費が予想以下の伸びとなっても、需給シナリオへのインパクトは限定的との見解。消費が前年比横ばいでも約500万トンの供給不足になると見通す。
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2009年09月18日(金)
インド、砂糖きび買い取り価格巡る衝突で砂糖生産への影響懸念
[砂糖]
インド砂糖生産2位のウッタルプラデシュ州で、砂糖きびの買い取り価格を巡った農家と製糖所の衝突が2009/10年度の砂糖生産に影響する可能性があると伝わっている。農家代表機関幹部によると、製糖所が提示している価格が100キログラム140ルピーに対し、アルコールの原料となる糖蜜(モラセス)メーカーの買い取り価格は同300ルピーと2倍以上。しかも前払いの比率も高く、この結果、モラセス生産での砂糖きび消費が増えるかもしれないという。
買い取り価格を巡っての衝突は珍しくなく、過去には圧搾が遅れたこともある。しかし、今回はすでに作付が減少し、生産見通しも不透明な中とあって、国内需給のさらなる逼迫となり得る。
地元の製糖所協会もモラセスメーカーへの売却が進む場合、砂糖生産の落ち込みに至ることを懸念する。ただ、製糖所が農家に支払う価格は政府が決めることから、製糖所のロビー団体は政府に対して現行の140ルピーから280ルピーに引き上げるよう要請しているともいう。
Posted by 直
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