2007年11月05日(月)
米銀行融資、基準引き上げ進む・FRB調査
[金融・経済]
米連邦準備理事会(FRB)は5日、四半期ごとに行なう銀行融資に関する最新調査結果を発表し、この3ヶ月間に消費者への貸し出し基準が厳しくなったことを示した。住宅ローンでは信用力の高い人に対して融資の規定を厳しくした銀行が全体の40%という。7月の前回調査で15%だったのから大きく上がったうえ、過去最高を記録。
また、信用力の低い人用のローンについてはサブプライムローンを提供していない銀行が大半を占め、貸し出しを行っているところにしても基準を引き上げたとするのが55%だった。サブプライムより若干信用力が高いアルトAローンの基準を高めたというのは6割だった。住宅ローン以外でも個人融資は厳しくなった。
法人向けでも大差はない模様である。商業不動産のローンは52%と1990年代初め以来の高水準となり、しかも、商業不動産需要を報告した銀行は3割台にとどまったとしている。不動産以外での企業融資の基準は高まっている模様。ほとんどの銀行が景気見通しの不透明感を理由に規定を厳しくしたと言うが、中には独自のバランスシートを考慮しての決定と明かした向きも少数ながらあったようだ。
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フロリダ州知事、米エタノール関税撤廃もしくは削減を支持
[エネルギー]
米フロリダ州のクライスト知事は5日に訪問先のブラジルで記者会見し、米国のエタノール輸入関税撤廃あるいは削減を支持していることを明かした。エタノール燃料の消費拡大は石油依存から抜け出すのに望ましいためという。エタノール関税が失効するのは2009年。クライスト知事はフロリダ州出身の議員を通じて議会に働きかける意向も示したが、来年は大統領選及び議会選挙があり進展が遅れる可能性もあることを指摘した。
知事はブラジルではエタノール産業界の関係者と話し合いを設けたといわれる。知事はエタノール燃料の開発でフロリダ州とブラジルはパートナーになり得ると述べ、ブラジル産エタノール受け入れの態勢が整っていることを示唆した。
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独WVZ、2007/08年度砂糖生産見通し引き下げ
[砂糖]
ドイツの調査会社WVZは2007/08年度の国内砂糖生産見通しを引き下げた。10月31日までに入手した情報をもとにしているという最新予測は408万8000トン。9月半ばに初回予測の406万トンから412万8000トンに上方修正した分の一角をカットした格好である。ビートベースの砂糖生産も411万トンから407万トンに改定し、しかし初回予測404万2000トンは上回る。
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フィリピン農務省、最高27万トンのコーン免税輸入承認
[穀物・大豆]
フィリピン農務省高官は5日、国内の飼料メーカーや家畜及び家禽農家が要請していた最高27万トンのコーン免税輸入を承認したことを明かした。同氏によると、業者が希望しているのは12月に7万トン、1-2月に20万トンの購入。同氏は12月から1月にかけての買い付けには問題がないものの、2月については国内の収穫が始まることが気掛かりという。具体的な輸入日程は業者に代行して買い付けを行なう食品局(NFA)が決める模様。
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インドの10-12月期金販売は前年比で10%から15%増加、WGC
[メタル]
ワールドゴールドカウンシル(WGC)は5日に発表したレポートで、インドの10-12月期金販売は前年比で10%から15%伸びるとの見通しを明らかにした。同国の金需要は通常、ヒンドゥー今日の祭礼シーズンに当たるこの時期にピークを迎える。婚礼や贈答用の需要の他、原油価格が急騰する中、インフレに対するヘッジ手段としての需要が伸びる可能性もあるという。また、投資手段として金貨の需要増も予想される。
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2007年11月02日(金)
南アフリカ鉱山労働者、安全性向上求め24時間ストを決定
[メタル]
南アフリカ鉱山労働者組合は2日、鉱山業の安全性向上を求め24時間ストを行うことを決定した。ストの決定はアングロゴールド・アシャンティやエグザロ・リソーシズの鉱山で労働者2名が死亡する事故が起きたのを受けてのもの。数日中にストの日程など詳細を詰めるという。
鉱山の安全性はこのところ同国内で急速に注目を集めており、ムベキ大統領は先月、鉱山に対する監査を行うことを指示した。07年度は今までに鉱山事故で177名の労働者が死亡しているという。昨年一年間の死亡者は199名だった。
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EUコーン輸入、10月30日時点で前年の3.5倍
[穀物・大豆]
欧州連合(EU)では、10月30日時点で計525万トン相当のコーン輸入許可が発行されたと報じられている。前年同期の3.5倍という。買い付けの大半はブラジル産。EUでは悪天候により2年連続して不作となり、介入在庫もほとんど取り崩された。しかも、小麦価格の高騰で飼料向け需要増加も手伝って輸入拡大につながった。
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中国穀物、4年連続の生産増加見通しでも需給逼迫
[穀物・大豆]
中国の穀物局長はホームページで4年連続の生産増加が見込まれているものの、需給は依然として逼迫するの見方を示す声明を公開している。消費が生産以上に伸びているためだが、局長は在庫水準が高いことを挙げて供給不安はないとしている。
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ロシア粗糖輸入関税、約2年ぶりに改定
[砂糖]
ロシアの経済開発貿易省は1日、12月の粗糖輸入関税が1トン220ドルと設定されることを発表した。2005年10月から今年11月まで140ドルで据え置きのままだったのから約2年ぶりの改定で、政府が先日、12月から来年5月31日までの限定期間で季節関税を導入することに決めたことが背景にある。8月から10月までのニューヨーク先物市場における平均価格が1トン214.33ドル(1ポンド9.72セント)となったのに基づいて220ドルに決まったという。
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インドコーヒー輸出、年初からの累計で前年比12.1%減
[コーヒー]
インドのコーヒー協会が2日に発表した今年のコーヒー輸出は10月までに前年同期比12.1%減の19万2492トンとなった。輸出協会幹部は、自国通貨ルピーの対ドルでの上昇により採算が取れず、出荷ダウンに至ったとコメントしている。
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