2007年11月07日(水)
FAO、世界各地での食品インフレ懸念示す
[穀物・大豆]
国連食糧農業機関(FAO)は7日に食糧アウトルックを発表し、目先の穀物価格高止まりの見通しを示した。いくつかの主要輸出国で天候要因による生産問題が起きていることや需要増加に伴う在庫の取り崩しが進んでいることを理由に挙げている。
これに対し輸入国は買い付け規模を減らしても商品価格自体が上がっている上、輸送コストの高騰もあって輸入価格が上昇するとの見方である。また、多くの国で食品価格によるインフレ上昇圧力が強まることを予想。ただし、小麦に関して世界的に来年の増産計画が見られ、平均的な消費の伸びを前提に価格が下がる可能性を示している。
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アルゼンチン、歳入増加狙って穀物・大豆輸出で増税
[穀物・大豆]
アルゼンチン政府は7日、歳入増加を狙って大豆と小麦、コーンの輸出関税を引き上げた。大豆は従来の税率27.5%から35%、小麦20%から28%に改定。コーンも5%高い20%になった。
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イラク、硬質小麦の増産を計画
[穀物・大豆]
イラク政府は国内の硬質小麦増産を計画していると伝えられた。現在、年70万トンを2012年までに210万トンに増やすのが目標という。このほか、コメやコーンなどの生産も伸ばす方針の模様。政府は増産計画で7億ドルの予算を設けたようだが、支出方法など具体的な計画は不明。
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ロシア組合、国産ビートからの砂糖生産見通し引き下げ
[砂糖]
ロシア組合、国産ビートからの砂糖生産見通し引き下げ
[砂糖]
ロシア砂糖生産者団体は7日、今年度国内で収穫されたビートからの砂糖生産見通しを従来の336万5000トンから309万5000トンに引き下げた。下方修正の結果、前年の326万5000トンから5.2%減少を見ている格好となった。また、ビート収穫見通しも3100万トンから2890万トンにカットし、やはり前年割れの見方にシフトした。
団体の直近データによると、10月31日時点でのビート収穫は前年同期より10万トン少ない2280万トン。面積にして収穫が見込まれている1066万ヘクタールの79万7000ヘクタール、イールドは1ヘクタール28.6トンとなった。一年前のイールドは31.5トン。
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ベネズエラ、08年度は中国に対し日量50万バレルの原油を輸出
[エネルギー]
ベネズエラ情報省が6日に発表したところによると、同国は中国に対し08年度に日量50万バレルの石油を輸出する計画を立てている。今年度の日量35万バレルから大幅に増加する。2010年から2011年の間までに、原油および石油製品輸出を日量100万バレルまで引き上げるという。チャベス大統領は米国の影響力を殺ぐために、近年中国との政治的、経済的つながりを急速に深めている。
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2007年11月06日(火)
米ADM、甘味料値上がりや植物油需要増加で好決算
[穀物・大豆]
農産物大手アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)は6日に発表した7-9月期決算で、甘味料価格上昇や食用植物油の需要増加が収益拡大に寄与したことを明かした。一株あたり0.68ドルの利益を確保し、前年同期の0.61ドルからアップ。売上高は一年前を35%上回る1283億ドルだった。
油種圧搾部門がマージン改善を反映して利益が伸びたとしている。コーン加工部門については、甘味料やスナックなど加工食品用澱粉事業が好調とコメント。しかも、ADMは甘味料や澱粉製品の販売か買うが来年には10%上がると予想。コーンの値上がりによる影響を相殺できると自信を示した。エタノール事業だけは価格と出荷量が落ち、反面コストは増加が響いて振るわなかった。
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OPECサミットの声明に追加増産は含まれず、OPEC高官
[エネルギー]
OPEC高官は6日、ダウジョーンズ社の取材に対し、先週まとめられたOPECサミットの共同声明の草案では、価格上昇を抑えるための追加増産については触れられていないことを明らかにした。声明は、環境保護とOPECが世界市場に対し十分な供給を保障するとの修辞が主な内容になるという。OPECは今月17、18日の両日、サウジのリヤドに加盟国首脳が集まり第3回OPECサミットを開催する。
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06/07年度のインドネシアコーヒー輸出、前年比23.7%減少
[コーヒー]
インドネシアのコーヒー協会幹部は6日、9月に終わった2006/07年度のコーヒー輸出が前年比23.7%減少して26万7000袋と推定していることを明かした。天候がらみの生産不振を一因に挙げている。同氏によると、06/07年度の生産は前年から18.7%減り44万7000トン。また、不作のために国内価格が上がり、国際市場におけるインドネシア産の競争力が落ちたという。インドネシアは3万トンほど今年度に持ち越したともしている。
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フィリピン農務省、台風上陸でもコーン生産は前年比プラス
[穀物・大豆]
フィリピン農務省は6日、2007年の国内コーン生産について4日の大型台風上陸にも関わらず前年比プラスの見方を維持していることを明かした。最新予測は前年比9%増の670万トン。従来の680万トンからやや引き下げた程度である。また2008年は価格上昇に着目した増反見通しを理由にさらに10%増えて740万トンになると予想した。
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ブラジルアナリスト、08/09年度の自国砂糖きび10-12%増加見通す
[砂糖]
ブラジル農業顧問アグロコンサルトのアナリストは2008/09年度の国内中部・南部の砂糖きび収穫が前年比10-12%増加するとの見通しを発表した。インドでほかの作物への転作が進むと見られるなど他国での減産シナリオがブラジルの生産引き上げにつながるとの見方を示している。同氏は収穫の60%がエタノール、40%が砂糖の生産にあてられるのを見込んでいるという。なお、このアナリストの見通しはアグロコンサルトの予測ではないとしている。
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