2007年11月09日(金)
米JPモルガン、新しい商品指数開発
米銀大手JPモルガン・チェースが33のドル建て商品で構成する指数を開発したと伝えられている。商品の構成比率は取組高に基づいてエネルギー46%、工業金属25%、農産物18%、貴金属8%、家畜3%。取組高によって算出することで、代表的なゴールドマン・サックス商品指数など現物の生産量によって算出されるものよりバランスが取れるとしている。指数にはこれまでの商品指数に採用されることの無かったNYMEXのプラチナやパラジウム、ICE-USのオレンジジュース、ロンドンのロブスタコーヒーや白糖、ミネアポリス穀物取引所の春小麦も含まれるという。
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ICO、07/08年度世界コーヒー生産見通し再び据え置き
[コーヒー]
国際コーヒー機関(ICO)は9日に発表した月次レポートで、2007/08年度の世界コーヒー生産見通しを再び約1億1400万袋で据え置いた。06/07年度の1億2165万袋から減少の要因はブラジルでの生産減と繰り返した。また、先月までメキシコを中心に洪水など悪天候によるダメージがみられ、目先情勢に変化がないようなら生産シナリオにも影響すると述べている。ただ、ベトナムでの生産増加観測から従来予測を維持したという。また、降雨によって、ブラジルの2008/09年度収穫を巡る現行の干ばつ被害不安が薄れてきたともコメント。
消費も2006年の2%増ペースを維持できるなら2007年には1億2200万袋になると、やはり前回報告から変わらない。2008年に関しては同じ伸び率となることを前提に1億2500万袋と予想。ICOは安定した消費増加を背景にファンダメンタルズは健全で、価格上昇も続くとの見方を示した。
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ブラジル大豆生産、10年後に26.8%増加見通し
[穀物・大豆]
ブラジル農務省は、2017/18年度までに国内の大豆生産が7530万トンになるとの調査結果を発表した。2007/08年度の推定5940万トンから26.8%増加見通しとなる。コーンは現行の5100万トンに対し、10年後は6410万トンの予想。小麦は410万トンから500万トンに増加と見越す。ただし、これは暫定値であり10日以内に最終的なデータを発表するという。
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2007年ハンガリーコーン、天候要因から前年の半分以下に
[穀物・大豆]
ハンガリー農務省高官は9日の記者会見で、2007年の国内コーン生産が前年の半分以下にとどまるとの見方を示した。収穫の9割が終了して入る現時点での総生産推定は397万トンで、これは前年比52.9%減。面積にして106万ヘクタール、イールドは3.77トン。前年は120万ヘクタール、7.01トンだった。同氏は天候要因を挙げた。
このほか、秋小麦は春の降霜、夏の干ばつでやはり前年割れだったという。ただし、現在作付中のものについては前年より3万ほど増えて114万ヘクタールになると推定され、また最近の降雨により土壌も改善の見込みとコメントした。
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OPECサミットで通貨バスケット建て移行は協議されない、関係筋
[エネルギー]
OPEC関係筋が9日にダウジョーンズ社のインタビューに答えたところによると、来週末にサウジのリヤドで開かれるOPECサミットでは、原油取引価格の通貨バスケット建てへの移行が議題に上ることはないという。これまでに、ベネズエラのラミレス石油相がドル安進行の影響を軽減するためにも現在のドル建てから通貨バスケット建てへの変更を検討すべきだと主張していたが、今回加盟国首脳の間でこの件が話し合われることは無いようだ。もっとも、ドル安の影響そのものについては協議されるという。
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2007年11月08日(木)
FRB議長、来年にかけての経済成長鈍化見通す
[要人発言]
米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は8日に米上下両院合同経済委員会で証言し、今年10-12月期に景気が著しく減速し、来年にかけて成長鈍化が続くとの見通しを示した。最近は経済活動が底堅いことを示す統計が並んだと認識。しかし、サブプライムローンの多くが優遇金利適用がなくなる金利のリセット(切り替え)時期を迎えるのに伴って延滞も一段と増加、住宅市場はさらなる弱含みが必至との見解である。
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10月の米小売既存店売上高、2ヶ月連続伸び悩み
[金融・経済]
大手各社が8日に発表した10月の既存店売上高には予想を下回った物が目立ち、全体で2ヶ月連続して伸び悩んだ格好となった。引き続き平年以上の気温と好天気が衣料品など秋物需要を後退させた。さらにエネルギー価格の高騰、なお続く弱気ニュースで住宅セクターや金融市場へ不安が消費に悪影響を及ぼしたとみられる。
国際ショッピングセンター協会(ICSC)が各社データを集計した結果、前年同月比1.6%増加。9月に続いて1%台の伸び率であり、10月の売り上げペースとして1995年以来の鈍さという。また、同協会では月初に最高2.5%増加もあり得ると見込んでいたのから2.0%増に引き下げ、結果的にこの修正した予測にも届かなかったことになる。ただし、ICSCのエコノミストは天候要因によって全体の売り上げの伸び率が0.75ポイント削減となったといい、これを除けば予想を上回る。小売会社のマージンには響くだろうが、値引きが下支えとコメントしている。
前月同様にディスカウントストアから百貨店、専門店と広範囲にわたって販売は振るわなかった。最大手のウォルマート・ストアーズは0.4%増加。辛うじて前年比プラスを確保したようなものである。アパレル専門のリミテッドやチコスは前年割れで、市場予想以上のマイナスでもあった。チコスなど業績見通しも下方修正。百貨店のノードスロムも一年前を下回った。
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7-9月期の金ヘッジ量は前期から210万オンス減少、ヘッジブック
[メタル]
三井貴金属とバーチャルメタルズ、ハリバートンミネラルサービスが発表したヘッジブックによると、7-9月期の産金業者によるヘッジ量は2,190万オンスと前期比で210万オンス減少した。2007年通年では前年比で1,300万をこえるディヘッジングが行われると予測、8月に発表した4-6月期レポートで1,100万から1,300万オンス減少するとしていたのから見通しを引き上げた。4-6月期は前期比で540万オンス減少、2006年は1,340万オンス減少した。
7-9月期にディヘッジングがもっとも進んだのはニュークレスト・マインニングで前期から254.3万オンス減少、同社は現在持っているヘッジポジションを全て解消する計画を示している。この他、バリックゴールドも150.0万オンス減少した。一方アングロゴールド・アシャンティーは7-9月期に52.8万オンスヘッジ量を増やした。
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豪州商社幹部、小麦生産見通しを楽観視
[穀物・大豆]
オーストラリア商社エメラルド・グループ幹部は8日、南部の主要小麦生産地帯でここ数週間降雨に恵まれ収穫見通しに楽観的になってきたとの見解を示した。地元気象局によると、局地的に雨量は50ミリメートルを超え、こうした地域の収穫が2倍に増える可能性があるとしている。
豪州農業資源経済局(ABARE)は先月末に国内の小麦生産予測を2割以上引き下げて1209万5000トンに修正したばかりだが、エメラルド社幹部はこの水準を超える可能性が強まったとコメント。同氏自身は12万-1300万トンを見越しているが、1350万トンとなっても驚かないともいう。
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金融市場の見通しは依然として非常に不透明、ECB総裁会見
[要人発言]
欧州中銀(ECB)のトリシエ総裁は8日、理事会後の定例会見で、10月の理事会後に出てきたデータは中長期的なインフレリスクが残ることを示しており、欧州圏のマネーと信用の伸びは旺盛とであるとしながらも、物価の安定という目的には反する金融政策を取ることになったと述べた。欧州圏の経済のファンダメンタルズは中期的に良好ではあるが、金融市場のリスクを再評価した結果、目先の見通しは依然として非常に不透明なままだという。
また、ECBは全ての動向を注意深く見守っており、時宜に応じて確固たる行動を取ることで物価安定に対するリスクが具現化しないように務めると、従来の主張を繰り返した。もっとも次回理事会での利上げのサインとされている”vigilance”という言葉を使ってインフレに対する警戒感を示すことはなかった。
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仏商社、08/09年度のブラジルコーヒー過去最高を見通す
[コーヒー]
仏商社ルイ・ドレフュスのブラジル子会社幹部は米通信社ダウ・ジョーンズとのインタビューで、2008/09年度のブラジルコーヒー収穫が5000万袋になり、過去最高を記録するとの見通しを明かした。2007/08年度から約4割増加の見方だ。ただ理由などは伝わっていない。現時点で08/09年度収穫について公式予測はまだ出ていない。
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