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2008年03月11日(火)

アルゼンチン、穀物輸出関税の修正決定
 [穀物・大豆]

アルゼンチンのテレビ局は11日、政府が穀物輸出関税を修正することを決めたと報じた。新たな税制では、基本的に世界の価格上昇時には税率も上がり、価格下落とともに税率も下がるという。政府職員も税制改定を認識しているが、正式発表は後日行なわれる模様。政府は穀物輸出登録の受け付けを2日間停止するとも伝わっている。

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ICO、08/09年世界コーヒー生産見通し再び据え置き
 [コーヒー]

国際コーヒー機関(ICO)は11日に発表した月次市場報告で、2008/09年度の世界コーヒー生産を1億2300万-1億2600万袋で再び据え置いた。しかし、石油価格の高騰を背景に肥料消費が落ち、生産にも影響しかねないと懸念も示した。一方、2007/08年度の生産推定はベトナムの上方改定を理由に1億1644万袋から1億1783万袋に一段と引き上げた。しかし、前年割れの見方は変わらない。

消費については、2006年を1億1988万袋から1億1990万1000袋に小幅上方修正した。2007年推定は1億2300万袋を維持。2008年に関しては今回の報告で触れていない。ICOは改めて近年の消費増加が現行の価格上昇に起因していることを指摘し、需給が目先の価格を左右する見方を示唆。また、投機筋の活発な取引から短期的に価格変動が激しくなる可能性も記した。

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FRB、金融市場の安定化狙って海外中銀との協調行動拡充
 [金融・経済]

米連邦準備理事会(FRB)は11日、昨年12月に発表した欧州中央銀行(ECB)など海外の中央銀行と金融市場の安定化を狙った協調行動の拡充を決めたことを明かした。FRBはプライマリー・ディーラー向けの証券担保貸出制度を始めると発表した。規模は最高2000億ドルとなり、期間は28日間。27日から週ベースで入札を設けるという。このほか、ECB及びスイス国立銀行との通貨スワップ規模の拡大を承認した。

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USDA需給報告:小麦と大豆の期末在庫を下方修正
 [穀物・大豆]

USDAが11日に発表した需給報告によると、07/08年度の国内小麦需給は食用需要が500万ブッシェル、輸出が2,500万ブッシェルの上方修正。期末在庫はその分引き下げられ、2億4,200万ブッシェルとなった。これは1946/47年以来の低水準。在庫を需要で割った在庫率は前月の11.62%から10.21%まで低下した。

07/08年度の国内コーン需給は前月から修正なし。

07/08年度の国内大豆需給は輸出が中国向けに成約が好調なことなどを受け2,000万ブッシェルの上方修正。期末在庫はその分引き下げられ、1億4,000万ブッシェルと2003/04年度以来の低水準に落ち込んだ。大豆油の需給は生産が1億8,500万ポンド引き上げられた。需要面では国内バイオ燃料需要が6億ポンド引き下げられた一方、輸出は4億5,000万ポンドの引き上げ。期末在庫は3億3,500万ポンド引き上げられた。大豆ミールの需給は修正なし。

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1月貿易収支は582億ドルの赤字、前月から拡大も予想下回る
 [経済指標]

米商務省が発表した1月の貿易収支は、582億ドルの赤字となった。昨年12月の赤字が速報段階での587億5900万ドルから578億5600万ドルに改定となり、この結果、1月は前月比0.59%の赤字拡大。しかし、赤字幅は市場予想と比べるとやや低めである。

1月の輸出は一ヶ月前から1.63%増えた。昨年7月以来の大幅プラス。モノが1.56%アップで、前月よりやや伸び悩み。消費財と工業品が前月を下回る伸び率だった。資本財は2ヶ月ぶりにマイナス転落した。しかし、飲食品は4ヵ月ぶりの高い伸びとなった。自動車及び自動車部品の出荷は2ヶ月連続で前月より減少だが、マイナス率は0.08%と前月に8%近い落ち込みだったのと比べるとペースは鈍化した。サービス輸出は1.79増え、3ヵ月ぶりの大幅増加だった。

輸入は1.33%増え、前月の減少以上に伸びた。主因はエネルギー関連の拡大である。原油(季節調整前)だけで前月から8.83%増えて270億9358万1000ドル。3ヵ月ぶりの大幅アップである。単位価格が84.09ドルと、11ヶ月連続して過去最高を更新。また、買い付け規模も日量ベースで1039万4000バレル、一ヶ月前を7.10%、3ヶ月ぶりに上回った。エネルギー関連を含む工業品が6.34%と前月以上の伸び率である。飲食品・飼料や自動車関連がプラス転換。しかし、資本財と消費財は2ヶ月連続の減少だった。モノの輸入が1.38%増加。サービスは1.12%増加し、3ヶ月ぶりに1%を超える伸びとなった。

物価上昇を考慮した実質値(リアルマネー)ではモノの赤字が前月比0.88%増の493億3400万ドルだった。石油関連が1割強の増加となり、反面非石油は約6%落ちた。

国別で赤字最大の対中国が203億1300万ドルとなり、前月から8.09%拡大した。二番目に赤字規模の大きい対日はほぼ横ばいの65億9200万ドル。石油の輸入増加を背景に石油輸出国機構(OPEC)に対する赤字が2割以上膨らんだ。対サウジアラビアで約25%増え、インドネシアに対しては約33%の赤字拡大である。

なお、商務省は2007年のデータを全面的に修正し、この結果2007年通年の赤字幅は速報段階で7116億1200万ドルだったのが7085億1500万ドルにダウン。前年比も当初の推定6.18%減が6.59%減に改定となった。

Posted by 直     

07/08年度ウガンダロブスタコーヒー輸出、2月時点で23.9%増加
 [コーヒー]

ウガンダコーヒー開発局(UCDA)は11日、2007/08年度のロブスタコーヒー輸出が月時点で前年同期比23.9%増加し、約114万袋になったと発表した。一方、今年度のアラビカ種の出荷は2月までで17万9485袋で、こちらは一年前を33.4%下回る。ロブスタ出荷拡大の背景には好天気と2001年に始まった植え替え計画があり、逆にアラビカの輸出ダウンには生産周期で裏作にあたるのが起因している。

ロブスタ、アラビカあわせて昨年10月から今年2月までの輸出は前年同期比10.9%増え、約132万袋となる。2月だけで31万8346袋出荷し、これは一年前に比べて43.3%多い。



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IEA、08年度世界石油需要を10万バレル引き下げ
 [エネルギー]

国際エネルギー機関(IEA)は11日に発表した月報で、08年の世界石油需要を前月から10万バレル下方修正した。OECD諸国の需要見通しが景気減速によって引き続き減少傾向にある一方、旧ソ連邦諸国の需要増がそれを相殺する形となった。2月の世界生産は前月から18.5万バレル増加、うちOPECの生産は12万バレル減少した。在庫は1月末時点で前月から3,260万バレル増加、消費の52.9日分に回復した。

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2008年03月10日(月)

FRB融資制度で7回目入札実施、最低応札金利は過去最低の2.39%
 [金融・経済]

米連邦準備理事会(FRB)は10日、金融市場の安定化を目的にした融資制度での7回目の入札を実施した。先週末の発表通り従来予定していたより200億ドル多い500億ドルの供給で、期間は28日間。最低応札金利は今までで最低の2.39%に設定した。応札受け付けは米東部時間午後1時に締め切り。結果は同11日午前10時ごろという。

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2007/08年度の世界砂糖需給、750万トンの供給過剰・英商社推定
 [砂糖]

英商社ED&Fマンは10日に発表した2007/08年度の世界砂糖需給調査で、750万トンの供給過剰になるとの見通した。昨年8月時点で1420万トン供給過剰と見越していたのから大きな修正であり、ブラジルでのエタノール生産増加、インドとブラジルの消費推定引き上げを理由に挙げている。また、欧州連合でも供給の余剰分がエタノール生産にまわされていることも指摘した。2008/09年度はさらに供給が縮小する見方も示している。

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1月卸売在庫は前月比0.81%増、予想上回る
 [経済指標]

1月の卸売在庫は前月比0.81%増加した。前月の伸び率1.12%(1.15%から改定)よりややスローダウンしたが、市場予想は上回った。耐久財が0.58%のプラス。自動車及び自動車部品は0.69%減少したが、家具やコンピューター関連、金属は1%を超える増加。機械、電気・電子機器も増えた。非耐久財は1.18%アップ。項目別では増加と減少がほぼ二分した。

売上高は2.74%増加した。2004年3月以来の大幅増。前月に2007年1月以来のマイナス転落となったのから著しい改善である。売り上げの高い伸びにより在庫率は昨年12月時点で1.090(改定値)だったのから低下して1.070となり、過去最低を更新した。

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中国穀物、需要満たすには年5億トン以上の生産必要・政府高官
 [穀物・大豆]

中国農務部の傘下機関高官は10日、国内需要を満たすのに年5億トン以上の穀物生産を保つ必要があると述べた。5億トン以上の生産には少なくとも1億2000万ヘクタールと前年度並みの農地を確保し、またこのうち1億600万ヘクタールを穀物用にしなければならないという。

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中国の2月大豆輸入は前年比71%増、税関総局
 [穀物・大豆]

中国税関総局が10日に明らかにしたデータによると、同国の2月大豆輸入は202万トンと前年比で71%増加した。年初からの2ヶ月では546万トンと前年を51.4%上回っている。また、コーンの輸出は3万トンと前年から96%減少、年初からの2ヶ月では6万トンと前年を96.5%下回っている。

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