2008年03月12日(水)
2月財政収支は1,755.6億ドルの赤字、予想上回る
[経済指標]
米財務省によると、2月の財政収支は1755億6300万ドルの赤字だった。前年同期の赤字1199億9300万ドルから拡大。市場予想を上回り、米議会予算局(CBO)が推定していた1740億ドルの赤字も超えた。歳入は1057億2300万ドル、歳出2812億8700万ドルだった。いずれもCBOの推定より低い。
昨年10月に始まった2008会計年度の財政収支は2月までで計2632億5300万ドルの赤字。2007年度の最初の5ヶ月間は1621億5900万ドルの赤字だった。
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石油在庫統計:原油は618万バレルの大幅積み増し、ガソリンも増加
[エネルギー]
米エネルギー省が発表した在庫統計によると、3月7日現在の国内民間原油在庫は前週から617.7万バレルの大幅積み増しとなった。輸入か大きく回復したことや、製油所稼働率の低下で原油消費が減ったことが背景にある。ガソリン在庫は169.1万バレルの積み増し、暖房油やディーゼル燃料となる留出油の在庫は122.5万バレル減少した。製油所稼働率は84.99%と前週から0.92ポイント低下した。
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インド国内金ETFの残高は2月に4%増加
[メタル]
インドのミューチュアルファンド協会が12日に明らかにしたデータによると、同国内の金ETFの残高は49.3億ルピー(1億2,200万ドル)と前月比で4%増加した。国際価格の上昇に伴い、2月の利回りは5.2%に達したという。
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ブラジル政府のコーヒー在庫、2月末時点で記録的な低水準
[コーヒー]
ブラジル農務省が12日に発表したデータによると、政府のコーヒー在庫は2月29時点で54万2197袋となった。記録的な低水準という。
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インド、コーン輸出禁止の計画なし・商務次官
[穀物・大豆]
インドの商務次官は12日の議会との質疑応答で、連邦政府にコーン輸出を早期禁止する計画はないと述べた。インドでは世界的な需要増加に伴い国内価格も上昇しており、家禽農家にとって痛手となっている。しかし、商務次官は国内のコーン価格上昇は限定的であり、また輸出も生産との比較でみると規模は小さく価格を引き上げることはないと反論。また、今年度の1678万トンと推定されている生産は、国内需要と輸出需要の両方を賄うのに十分との見方も示した。
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ブラジル開発銀、砂糖・エタノール産業で増資
[砂糖]
ブラジルメディアのエスタドによると、国立開発銀行(BNDES)は国内の砂糖及びエタノール産業への投資規模を引き上げることを計画している。前年の36億レアルから50億レアルの増資で、このうち30億ドルは生産工場の新設や既にあるものの改善に当てられるという。
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2008年03月11日(火)
アルゼンチン、穀物輸出関税の修正決定
[穀物・大豆]
アルゼンチンのテレビ局は11日、政府が穀物輸出関税を修正することを決めたと報じた。新たな税制では、基本的に世界の価格上昇時には税率も上がり、価格下落とともに税率も下がるという。政府職員も税制改定を認識しているが、正式発表は後日行なわれる模様。政府は穀物輸出登録の受け付けを2日間停止するとも伝わっている。
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ICO、08/09年世界コーヒー生産見通し再び据え置き
[コーヒー]
国際コーヒー機関(ICO)は11日に発表した月次市場報告で、2008/09年度の世界コーヒー生産を1億2300万-1億2600万袋で再び据え置いた。しかし、石油価格の高騰を背景に肥料消費が落ち、生産にも影響しかねないと懸念も示した。一方、2007/08年度の生産推定はベトナムの上方改定を理由に1億1644万袋から1億1783万袋に一段と引き上げた。しかし、前年割れの見方は変わらない。
消費については、2006年を1億1988万袋から1億1990万1000袋に小幅上方修正した。2007年推定は1億2300万袋を維持。2008年に関しては今回の報告で触れていない。ICOは改めて近年の消費増加が現行の価格上昇に起因していることを指摘し、需給が目先の価格を左右する見方を示唆。また、投機筋の活発な取引から短期的に価格変動が激しくなる可能性も記した。
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FRB、金融市場の安定化狙って海外中銀との協調行動拡充
[金融・経済]
米連邦準備理事会(FRB)は11日、昨年12月に発表した欧州中央銀行(ECB)など海外の中央銀行と金融市場の安定化を狙った協調行動の拡充を決めたことを明かした。FRBはプライマリー・ディーラー向けの証券担保貸出制度を始めると発表した。規模は最高2000億ドルとなり、期間は28日間。27日から週ベースで入札を設けるという。このほか、ECB及びスイス国立銀行との通貨スワップ規模の拡大を承認した。
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USDA需給報告:小麦と大豆の期末在庫を下方修正
[穀物・大豆]
USDAが11日に発表した需給報告によると、07/08年度の国内小麦需給は食用需要が500万ブッシェル、輸出が2,500万ブッシェルの上方修正。期末在庫はその分引き下げられ、2億4,200万ブッシェルとなった。これは1946/47年以来の低水準。在庫を需要で割った在庫率は前月の11.62%から10.21%まで低下した。
07/08年度の国内コーン需給は前月から修正なし。
07/08年度の国内大豆需給は輸出が中国向けに成約が好調なことなどを受け2,000万ブッシェルの上方修正。期末在庫はその分引き下げられ、1億4,000万ブッシェルと2003/04年度以来の低水準に落ち込んだ。大豆油の需給は生産が1億8,500万ポンド引き上げられた。需要面では国内バイオ燃料需要が6億ポンド引き下げられた一方、輸出は4億5,000万ポンドの引き上げ。期末在庫は3億3,500万ポンド引き上げられた。大豆ミールの需給は修正なし。
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1月貿易収支は582億ドルの赤字、前月から拡大も予想下回る
[経済指標]
米商務省が発表した1月の貿易収支は、582億ドルの赤字となった。昨年12月の赤字が速報段階での587億5900万ドルから578億5600万ドルに改定となり、この結果、1月は前月比0.59%の赤字拡大。しかし、赤字幅は市場予想と比べるとやや低めである。
1月の輸出は一ヶ月前から1.63%増えた。昨年7月以来の大幅プラス。モノが1.56%アップで、前月よりやや伸び悩み。消費財と工業品が前月を下回る伸び率だった。資本財は2ヶ月ぶりにマイナス転落した。しかし、飲食品は4ヵ月ぶりの高い伸びとなった。自動車及び自動車部品の出荷は2ヶ月連続で前月より減少だが、マイナス率は0.08%と前月に8%近い落ち込みだったのと比べるとペースは鈍化した。サービス輸出は1.79増え、3ヵ月ぶりの大幅増加だった。
輸入は1.33%増え、前月の減少以上に伸びた。主因はエネルギー関連の拡大である。原油(季節調整前)だけで前月から8.83%増えて270億9358万1000ドル。3ヵ月ぶりの大幅アップである。単位価格が84.09ドルと、11ヶ月連続して過去最高を更新。また、買い付け規模も日量ベースで1039万4000バレル、一ヶ月前を7.10%、3ヶ月ぶりに上回った。エネルギー関連を含む工業品が6.34%と前月以上の伸び率である。飲食品・飼料や自動車関連がプラス転換。しかし、資本財と消費財は2ヶ月連続の減少だった。モノの輸入が1.38%増加。サービスは1.12%増加し、3ヶ月ぶりに1%を超える伸びとなった。
物価上昇を考慮した実質値(リアルマネー)ではモノの赤字が前月比0.88%増の493億3400万ドルだった。石油関連が1割強の増加となり、反面非石油は約6%落ちた。
国別で赤字最大の対中国が203億1300万ドルとなり、前月から8.09%拡大した。二番目に赤字規模の大きい対日はほぼ横ばいの65億9200万ドル。石油の輸入増加を背景に石油輸出国機構(OPEC)に対する赤字が2割以上膨らんだ。対サウジアラビアで約25%増え、インドネシアに対しては約33%の赤字拡大である。
なお、商務省は2007年のデータを全面的に修正し、この結果2007年通年の赤字幅は速報段階で7116億1200万ドルだったのが7085億1500万ドルにダウン。前年比も当初の推定6.18%減が6.59%減に改定となった。
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07/08年度ウガンダロブスタコーヒー輸出、2月時点で23.9%増加
[コーヒー]
ウガンダコーヒー開発局(UCDA)は11日、2007/08年度のロブスタコーヒー輸出が月時点で前年同期比23.9%増加し、約114万袋になったと発表した。一方、今年度のアラビカ種の出荷は2月までで17万9485袋で、こちらは一年前を33.4%下回る。ロブスタ出荷拡大の背景には好天気と2001年に始まった植え替え計画があり、逆にアラビカの輸出ダウンには生産周期で裏作にあたるのが起因している。
ロブスタ、アラビカあわせて昨年10月から今年2月までの輸出は前年同期比10.9%増え、約132万袋となる。2月だけで31万8346袋出荷し、これは一年前に比べて43.3%多い。
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IEA、08年度世界石油需要を10万バレル引き下げ
[エネルギー]
国際エネルギー機関(IEA)は11日に発表した月報で、08年の世界石油需要を前月から10万バレル下方修正した。OECD諸国の需要見通しが景気減速によって引き続き減少傾向にある一方、旧ソ連邦諸国の需要増がそれを相殺する形となった。2月の世界生産は前月から18.5万バレル増加、うちOPECの生産は12万バレル減少した。在庫は1月末時点で前月から3,260万バレル増加、消費の52.9日分に回復した。
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