2008年03月14日(金)
NY連銀とJPモルガン、ベア・スターンズ救済へ
[金融・経済]
ニューヨーク連銀と大手米銀のJPモルガン・チェースは14日、証券大手ベア・スターンズへの特別融資を設けることに決めたと発表した。ただし、規模については明かしていない。米連邦準備理事会(FRB)はベア・スターンズ救済を全会一致で承認。市場の展開を監視しており、必要に応じて流動性を供給するとコメントした。またバーナンキFRB議長は14日午後に行なった講演で、ベア・スターンズ救済に関しての発言は避けながら、引き続き多方面と協力しながら情勢改善に努める意向を示唆した。
金融当局が個別の金融機関を支援するのは異例のことだが、ポールソン財務長官はFRBの決定を評価した。コックス証券取引委員会(SEC)委員長もFRBとの協調姿勢をみせている。このほか、ブッシュ大統領は、ポールソン財務長官とバーナンキFRB議長は市場の安定化を促進するために適切な措置を講じると述べ、やはり当局の決定を支持する姿勢を示した。
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インフォーマ、米冬小麦と春小麦作付推定引き上げ
[穀物・大豆]
米有力アナリストのインフォーマ・エコノミクスが2008/09年度の米冬小麦作付を4704万エーカーと推定していることが報じられた。1月時点で4660万エーカーと見通していたのから引き上げた模様。春小麦も従来の1200万エーカーから1388万6000エーカーに上方修正という。これで小麦全体6350万エーカーとみており、USDAによる2007/08年度の作付データと比較して5.1%増の見方となる。
報道によると、インフォーマはこのほか2008/09年度の大豆をUSDAデータでの前年度に比べて12.1%増の7130万エーカーと推定している。前回の6897万エーカーから引き上げた格好となる。一方、コーン作付推定については9004万8000エーカーから8750万エーカーに改定したようだ。USDAデータの前年度を6.5%下回る見方だ。
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3月ミシガン大消費者指数速報値は70.5に低下、予想は上回る
[経済指標]
3月の消費者指数速報値は70.5となった。前月の70.8から僅かにも下がり、1992年2月以来の低水準を更新した。しかし、市場予想は上回っている。6ヵ月後を占う期待指数は62.4から61.4にダウン。1992年1月の最低に次いで調査史上2番目に低い。一方、現状指数は速報での84.6と前月の83.8より上がった。
インフレ予測は1年後が3.6から4.5に急上昇。2005年10月以来の高水準といわれる。ただ、5年後は2.9となり、前月の3.0から若干の低下である。
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インドコーヒー生産、2011年までに約2割増見通し
[コーヒー]
インドのコーヒー輸出協会幹部は14日に米通信社ダウ・ジョーンズに対し、国内のコーヒー生産が2011年までに現行の水準から約20%多い35万トンになる見通しを示した。この5年間は潅木の一部が寿命となり、生産が減少傾向にあった。政府は生産を伸ばす計画として肥料などの補助金設定も承認したばかり。
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OPEC、08年度の世界石油需要を2万バレル下方修正
[エネルギー]
石油輸出国機構(OPEC)は14日に発表した月報で、2008年度の世界石油需要を日量8,697万バレルと推定、前月から2万バレル下方修正した。景気減速が懸念される北米を中心にOECD諸国の需要が10万バレル引き下げられた一方南米など途上国の需要が引き上げられた。08年1-3月期に需要は日量8,717バレルと2万バレルの引き下げとなったが4-6月期は8,563万バレルと3万バレル引き上げられた。需要は2007年度に前年比で119万バレル、1.41%増加、2008年度は120万バレル、1.40%の伸びとなる。
非OPEC諸国の2008年度の生産は日量5,037万バレルと前月から16万バレルの下方修正。北米、南米、旧ソ連邦などの見通し引き下げが目立った。OPECの2月生産量は日量3,209万バレルと前月から8.3万バレル増加。イランが8.1万バレル、サウジが2.1万バレル減少したものの、イラクの生産が14.6万バレルと大きく伸びた。この他、アンゴラ、インドネシアなども生産が増えている。2008年度のOPECへ石油需要は非OPEC諸国の生産見通し引き下げに伴い、日量3,168万バレルと15万バレル引き上げられた。
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2008年03月13日(木)
EU、エタノール補助削減を検討・一部報道
[穀物・大豆]
ブラジルの通信社エスタドは13日、欧州連合(EU)がエタノール生産補助の削減を検討していると報じた。報道によると、EUのフィッシャー・ボエル農業担当委員は補助金をより有効に使うことを提案する意向を示している。
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FRB議長、4月2日に上下両院合同経済委で証言
[金融・経済]
米上下両院合同経済委員会(JEC)は13日、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長が4月2日に景気見通しについて証言すると発表した。JECは声明で、既に景気後退が起きているかどうかが最大の疑問であり、また金融危機についても見解を求める意向を示している。
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ストラテジーグレイン、2008/09年度のEU穀物生産見通し引き下げ
[穀物・大豆]
ストラテジーグレインは13日に発表した月次市場報告で、2008/09年度の欧州連合(EU)穀物生産見通しを100万トン引き下げた。最新予測は前年比13.7%増の2億9100万トン。冬作物がこれまでの順調な生育を続け、また春の作付を上向かせるには降雨が望まれるとコメントしている。国別には干ばつを理由にスペインの冬作物イールド見通しを下方修正。スペインとフランスのコーン作付面積見通しも削減した。乾燥のため、農家がコーンほど水分を必要としない作物に乗り換えているという。
作物別では、コーン見通しを前月報告での5890万トンから5820万トンに引き下げた。オオムギも前回より少なめにみている。いずれも前年比プラスの見方は維持。また、穀物生産で最も規模の大きい軟質小麦については前年度を15.3%上回る1億2860万トンと見越しており、これは前月時点での推定1億2840万トンより小幅の上方修正だ。
EUが2008/09年度に300万トンから400万トンの小麦供給過剰になることも予想している。2007/08年度が90万トン供給不足推定となっているのと対照的だ。2008/09年度に輸出可能の小麦は1400万トンをみており、従来の1240万トンから引き上げた。世界のEU産需要は増加が見込まれるものの、他の国でも生産が上向く見通しとなっているためEU産のシェア拡大には限界があるだろうといい、輸出可能の小麦は需要を大きく上回ると指摘した。
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2008/09年度のベトナムコーヒー、前月の大雨による影響懸念
[コーヒー]
ベトナムコーヒー協会の会長は13日、前月の開花期に襲った大雨が2008/09年度のコーヒーに影響する可能性を示唆した。地元農家から花が落ちたと報告が続いていることを指摘。ただ、具体的に損失を見積もるのは早いとも述べた。
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2月小売売上は前月比0.56%減、予想外の大幅マイナス
[経済指標]
米商務省によると、2月の小売売上高は前月比0.56%減少した。予想外の前月比マイナス。最も落ち込みがきつかったのが自動車及び自動車部品で1.94%。これは昨年6月以来の大幅マイナスでもある。ガソリンが0.95%ダウン。建設資材・造園、家具、フードサービスなどもそれぞれ前月を下回る。飲食品はマイナス転落した。衣料品やスポーツ・趣味・音楽、健康関連は前月に続いて増加したが、ペースは鈍った。また、総合小売は0.39%増えたが、デパートに限ると0.20%減。
自動車関連を除くex-Autoは0.22%減少し、やはり市場予想に反する前月割れだった。ガソリンを除いた売上高、自動車関連とガソリンともに除いた場合それぞれも前月比マイナス。
なお、1月の売上高は速報段階での0.33%増から0.43%増に修正となった。
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OPEC総会開催の必要ない、カタール石油相
[エネルギー]
カタールのアティーヤ石油相は13日、ダウジョーンズのインタビューに答え、現在市場で石油供給は不足しておらず、新たな石油供給を求める声もないとし、最近の原油価格高騰を受けたOPEC緊急総会開催の可能性を否定した。
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