2008年07月14日(月)
FRB、消費者保護目的に新たな住宅ローン規制改定
[金融・経済]
米連邦準備理事会(FRB)は14日、最終的なローン規制改定を全会一致で決定したと発表した。新たな規制は消費者の保護を目的は不平な貸し出しなどを厳しく規制する。また、消費者が住宅ローンを申請する早い段階での情報開示強化も徹底するという。
新たな規制では特に信用の低い借り手に焦点を当てている。このため、金融機関には具体的に、借り手の所得証明なしで融資を禁止し、また貸し手が信用の低い消費者には税金や保険の支払い用資金を確保することや返済能力などの確認を義務付ける。規制改定は2009年10月1日から有効となる。
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ロシア輸入粗糖からの砂糖生産、9日時点で前年比約2割減少
[砂糖]
ロシア砂糖生産者団体によると、同国の年初から今月 9日までの輸入粗糖からの砂糖生産は156万9000トンとなった。メディア報道では、前年同期の生産は204万6000トンで、今年度の生産はこれまでのところこれを約2割下回っていることになる。生産者団体は、これまでに製糖所に送られた粗糖が144万、加工済みが160万だったとしている。
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ウクライナ穀物収穫、11日時点で前年比マイナス
[穀物・大豆]
ウクライナ農務省は14日、国内の穀物収穫が11日時点で647万8000トンになったと発表した。面積にして221万 6000ヘクタール、イールドは3.08トンだったという。前年の収穫は対象となる7月 11日時点で720万トン、面積で390万ヘクタールだったとしている。イールドは1.84トン。農務省によると前年は平年以上の気温上昇で生育が急速に進んだものの、イールドが振るわなかった。今年の最終的な穀物収穫については約4000万トンを見通しており、これは前年の2930万トンから3割強上回る。
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2008年07月11日(金)
フランス政府、2008/09年度軟質小麦生産19.1%増見通す
[穀物・大豆]
フランス農林水産省は11日、2008/09年度軟質小麦生産について前年比19.1%増の3664万1000トンと見通していることを明かした。過去5年平均と比べると10.7%増加の見方という。デュラム小麦は216万トンと推定、前年比9.1%増、過去5年平均と比べて12.1%アップをみている。
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独FOリヒト、2007/08年度世界コーヒー生産推定引き下げ
[コーヒー]
独調査会社FOリヒトは11日、07/08年度の世界コーヒー生産を前年比11.0%減の1億2110万袋と推定していることを発表した。これは11月時点で見越していたよりも300万袋少ない。
一方、08/09年度の生産については1億3970万袋と見通しており、ベトナムとブラジルの生産増加が全体を押し上げるという。また、現時点の供給が減ったいるため、生産が膨らんでも需給だぶつきにはならないとコメントしている。
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ブラジル農務省、コーヒーセクター向けに追加融資設定
[コーヒー]
ブラジル農務省は11日、国内コーヒーセクター向けに追加融資枠を設ける意向を示した。これで2008/09年度の低金利融資は10億300万レアル(8億1200万ドル)となる。
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USDA需給:コーン期末在庫は予想以上、小麦、大豆は予想通り
[穀物・大豆]
米農務省(USDA)が発表した需給報告によると、08/09年度の米国内小麦需給は生産が24億6,100万ブッシェルと前月から2,900万ブッシェルの上方修正。先月末に発表された四半期在庫で07/08年度の期末在庫が3億600万ブッシェルに修正されたことと加え、供給量は全部で8,000万ブッシェル引き上げられた。一方需要は飼料および残余の需要が軟質赤色種を中心に3,000万ブッシェルの引き上げられた。期末在庫は5億3,700万ブッシェルと前月から5,000万ブッシェルの引き上げと、ほぼ市場予想通りの結果となった。
国内コーン需給は07/08年度の需要が飼料、食糧ともに引き下げられたため期末在庫が1億6,500万ブッシェルの大幅上方修正となった。08/09年度は生産こそ2,000万ブッシェルの引き下げとなったが、需要は飼料需要が5,000万ブッシェル引き上げられる一方でエタノールを中心に食糧や工業需要が6,500万ブッシェル引き下げられたため、期末在庫は8億3,300万ブッシェルと前月から1億2,900万ブッシェルの引き上げとなった。在庫は両年度とも市場予想を上回った。
08/09 年度の国内大豆需給は生産見通しが収穫面積やイールドの引き下げによって1億500万ブッシェルの大幅下方修正。需要でも圧搾が1,000万、輸出が 5,000万ブッシェル引き下げられるなどしたものの、生産の修正がそれを上回り期末在庫は1億4,000万ブッシェルと3,500万ブッシェルの下方修正となった。大豆ミール、大豆油は生産見通しが圧搾の伸び悩みによる引き下げられたものの、需要もほぼ同様に下方修正されたため、在庫に特に大きな修正は見られなかった。大豆油はバイオ燃料需要が1億ポンド引き下げられたのが目に付いた。
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5月貿易収支は597.9億ドルの赤字、予想外の赤字縮小
[経済指標]
米商務省が発表した5月の貿易収支は前月比1.17%減少して597億9000万ドルの赤字となった。予想外の赤字縮小である。なお、4月の貿易赤字は速報段階での609億100万ドルから604億9800万ドルに改定。年初からの5ヶ月間で2952億800万ドルの赤字となり、これは前年同期を 1.35%下回る。
輸出が0.89%増え、このうちモノが前月を0.70%上回った。いずれも2ヶ月連続プラスだが、前月から大きく伸び悩んだ。項目別では工業品が3.77%と2月以来の高い伸び。自動車関連、消費財も2ヶ月続けて増えたが、前月よりペースはスローダウンした。一方、飲食品・飼料は1.63%減少し、昨年10月以来のマイナス転落。資本財は1.58%ダウン。今年に入って資本財輸出が増加したのは4月だけで、5月は再び不振だったことになる。サービス輸出は1.35%増え、これは1月以来の大幅アップだ。
輸入は0.32%増えた。やはり2ヶ月続けての増加だが、ペースは鈍り、また輸出以上の緩やかな伸びである。モノの輸入が0.17%アップ。消費財は3.78%増えて2月以来の高い伸びとなったが、食品関連、資本財はそれぞれ前月を下回る増加だった。自動車関連は3.92%と2ヶ月ぶりに前月より減少。
工業品も0.49%ダウンに転じ、中でも石油製品や天然ガスなどエネルギー関連が落ち込んだ。原油も季節調整後では前月比マイナス。ただし、原油輸入は季節調整前だと6.49%増加。買い付け規模は日量9484バレルで前月を6.12%下回ったが、単位価格が106.28ドルと初めて100ドルの大台に乗せる上昇となったのが輸入額増加の背景にある。
物価上昇を考慮した実質値(リアルマネー)ではモノの赤字が前月比6.62%減の466億7900万ドルだった。石油関連が1割を超える落ち込みとなる反面、非石油は1.90%増えた。
国別で赤字最大の対中国が210億4900万ドルとなり、前月から4.00%膨らんだ。二番目に赤字規模の大きい対日は前月を33.27%下回って50億 4600万ドル。カナダやメキシコとのギャップも縮小。石油輸出国機構(OPEC)に対する赤字は14.88%増え、OPEC加盟国別でもベネズエラやサウジアラビアなどとの不均衡が進んだ。
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