2008年07月09日(水)
石油在庫統計:原油は584万バレルの取り崩し、石油製品は増加
[エネルギー]
米エネルギー省情報局(EIA)が発表した石油在庫統計によると、7月4日現在の米国内民間原油在庫は前週比で584.0万バレルの大幅取り崩しとなった。輸入が減少した他、国内生産が大きく減ったのが背景にあると見られる。ガソリン在庫は90.9万バレルの積み増し、ディーゼル燃料や暖房油になる留出油は181.6万バレルの積み増しとなった。製油所稼動率は89.25と前週から僅かに低下した。
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07/08年度インド砂糖きび生産推定、前年比4.2%減
[砂糖]
インド政府は9日、6月に終わった2007/08年度の砂糖きび生産を3億4056万トンと推定していることを発表した。前年比4.2%減の見方。4月時点での推定3億4423万トンから引き下げでもある。
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仏穀物局、08/09年度軟質小麦生産約2割増の見通し
[穀物・大豆]
仏穀物局(ONIGC)は9日に発表した国内穀物レポートで、2008/09年度の小麦生産見通しを3660万トンとした。前年から約2割増加の見方で、生育に適した天候を理由にしている。このため、輸出は前年より200万トンほど増えることも見越す。
ICO は2007/08年度の軟質小麦の期末在庫見通しを前月の報告での309万4000 から266万6000トンに引き下げた。欧州連合(EU)圏内向けの輸出を728万5000トンとし、これは8万5000トンの上方修正。圏外向けについては470万トンから505万トンに改定した。アルジェリアへの出荷増加を反映しているという。生産推定は3077万5000トン。前回報告での3078 万5000トンから僅かに下方修正である。
コーン期末在庫見通しは281万9000トンから228万8000トンに引き下げた。輸出見通しをEU向けで4万5000トン引き上げて495万トン、圏外向けは前回報告より2万トン多い20万トンとみている。生産推定は1432万6000トンから1435万5000トンに修正した。
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ICO、08/09年世界コーヒー生産見通し引き上げ
[コーヒー]
国際コーヒー機関(ICO)は9日に発表した月次市場報告で、2008/09年度の世界コーヒー生産見通しを100万袋引き上げた。最新予測は1億2800万袋。ブラジル政府の生産見通しを反映させているが、ブラジルでは大雨の影響で2008/09年度の収穫開始が例年に比べて遅かったことも指摘している。ICOはこのほか、ブラジルの生産推定修正を理由に2007/08年度の世界生産推定を従来の1億1689万4000 袋から1億1815万5000袋に改定した。また、2007/08年度の修正にはエクアドルやインドネシア、パプアニューギニアなどでも引き上げとなったことが含められているという。
ICOは2008/09年度のブラジルおよびベトナムの豊作見通しにもかかわらず、価格が依然として堅調なことを指摘している。価格が高止まりするなら2008年の輸出は金額ベースで2007年を上回る可能性を示唆。
一方で、石油製品の価格上昇やドル安がインフレを押し上げていることも取り上げた。ICOはまた、生産コストの高騰にも懸念を示す。
消費については、2006年を前回報告での1億2083万9000袋から1億2108万7000袋、2007年推定は1億2264万3000袋から1億 2272万6000袋にそれぞれ修正した。従来の輸入国で消費が伸び悩んでいるところもあると認識。しかしながら、新しい欧州連合(EU)加盟国や生産国などでは急速に伸びているという。また、輸入国では国際価格上昇とエネルギー高によるインフレの進行によって小売価格が値上がりしていると記している。
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イラン、弾道ミサイルを含む9発のミサイル発射演習を実施
[政治・国際情勢]
イラン革命防衛隊は9日、弾道ミサイル「シャハブ3」を含む9発のミサイル発射演習を行った。「シャハブ3」はイスラエル全域を含む2,000kmの射程距離を持っており、核兵器も搭載することが出来る。洞爺湖サミットでG8首脳が同国に対しウラン濃縮プログラムを求めることで合意したことなどに対抗した行動と見られる。
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2008年07月08日(火)
EIA、世界石油需要見通しを小幅上方修正
[エネルギー]
米エネルギー省情報局(EIA)は8日に発表した短期アウトルックで、08年度の世界石油需要を日量8,640万バレルと推定、前月から2万バレル引き上げた。米国の需要が11万バレル引き下げられるなどOECD諸国の需要は25万バレル下方修正されたが、新興国の見通し引き上げがそれを上回った。09年度の見通しは6万バレルの上方修正。需要の伸びは08年度が前年比で86万バレル(1.01%)、09年度が136万バレル(1.57%)となる。
世界生産見通しは08年度が日量8,648万バレルと前月から6万バレルの引き下げ、09年度は8,772万バレルと7万バレル上方修正された。OPECの 6月生産量は日量3,245万バレルと前月から2万バレル増加、生産余力は日量135万バレルと前月から5万バレル減少した。
価格見通しはWTI原油現物価格の08年度平均が1バレル127.39ドルと前月から5.24ドルの上方修正。09年度は132.75ドルと6.75ドル引き上げられた。また、08年10-12月期には145.00ドルまで上昇するとしている。
EIA はまた、今年2度目となる夏季ガソリン見通しを発表。4月から9月のガソリン小売平均価格は1ガロン3.99ドルと前年比で36.25上昇すると予想、4 月の第一回推定から45セント引き上げた。ガソリン消費は日量934.4万バレルと前年比で1.05減少、4月の推定から6.0万バレル下方修正した。
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全米不動産協会、2008年中古住宅販売見通し引き下げ
[金融・経済]
全米不動産協会(NAR)は8日に発表した月次住宅市場見通しで、2008年の中古住宅販売見通しを引き下げた。最新予測は前年比6.1%減の530万8000戸。前月の報告では538万7000から539万8000戸に改定していたが、このときの修正幅以上の引き下げである。協会チーフエコノミストは5月の住宅販売ペンディング指数低下について、予想通りとしながらも、住宅市場が不振局面からまだ抜けられないでいることを表すとコメント。地域間で販売状況に開きがあることも取り上げた。
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インド砂糖きび収穫面積前年割れに・インド農相
[砂糖]
インド農相は8日、2008年砂糖きびの収穫面積が前年割れとなる見方を示した。砂糖価格の下落が背景にあるというが、面積の縮小でも生産が大きく落ち込むことはないともコメント。また、夏作物の収穫面積全体では前年を上回るとも見通した。
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ブラジルコーン生産、パラナ州で降霜被害・エスタド報道
[穀物・大豆]
ブラジル通信社エスタドによると、南部パラナ州のコーンに6月半ばの降霜被害が生じた。地元農業コンサルタントセレレスのレポートを伝えたもので、セレレスはパラナ州の生産について従来の630万トンから540万トンに引き下げたという。一方、セレレスがマット・グロッソ州の生産について高イールドを理由に前年比19.7%増加を見越しているとも報じた。
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中国政府系シンクタンク、08年穀物作付と生産見通し据え置き
[穀物・大豆]
中国政府系シンクタンクの国家穀物油種情報センター(CNGOIC)は8日に発表した月次報告において、2008年度のコーン作付を前年比1.25%減の2770万ヘクタール、生産1.43%増の1億 5400万トンと見通していることを示した。前月時点での推定を維持した格好である。
小麦と大豆の見通しも据え置いた。CNGOIC推定では、小麦作付が前年を0.09%上回る2300万ヘクタール、生産は1億1250万トンと前年より2.40%増の見方である。大豆作付は18.25%増の950万ヘクタール、生産.26.93%増の1650万トン。
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