2008年07月10日(木)
6月の米小売販売、景気刺激策効果で前月以上の伸び
[金融・経済]
米小売大手各社が10日に発表した6月の販売結果で、景気刺激策が2ヶ月連続して寄与した。国際ショッピングセンター協会(ICSC)が各社データを集計した結果、6月の既存店売上高は前年同月比4.9%増加。ICACの事前予想2.5-3%増を上回り、また5月以上の高い伸びでもある。
米連邦政府は5月に景気刺激策として税金還付の小切手送付を開始し、6月には税金の払い戻しもより本格化。このため、前月以上の小切手効果がでたとみられる。しかも、気温上昇で季節用品の需要が上向いたことや父の日、夏のセールも販売増加に寄与した。
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米国、年内のブラジル産エタノール輸入は最低30億リットル見通し
[砂糖]
商品調査会社FCストーンは10日、米国が年内にブラジルから少なくとも30億リットルのエタノールを輸入する見通しを示した。米国でエタノール価格が高騰しており、ブラジル産が割安のためという。また、米国が1ガロン(3.785リットル)0.54ドルの輸入関税を撤廃した場合には買い付けがさらに膨らむのも見込む。
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失業保険申請件数は前週から5.8万件減少、予想下回る
[経済指標]
米労働省が発表した5日までの週の失業保険新規申請件数は34万6000件となった。4月19日までの週以来の低水準。市場予想も下回った。前週比は5万 8000件減少で、これは2005年9月以来の大幅マイナスである。労働省によると、自動車やほかの製造業でのレイオフが膨らむ傾向にあることを背景に季節調整済みでもなお7月初めの統計はぶれやすい。当局では、次週の増加を見通している。
雇用情勢をより良く映すといわれる4週平均は38万500件だった。前週時点での39万500件(修正値)を下回る。
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世界石油需要の伸びはトレンドを大きく下回る、IEA
[エネルギー]
国際エネルギー機関(IEA)は10日に発表した月報で、09年度の石油需要を日量8,770万バレルと推定、前年から 86万バレル、1.1%増加するとした。08年度の需要の伸びは前月から9万バレル引き上げた。欧米諸国の需要の伸び悩みにより、08年、09年の需要の伸びはトレンドを大きく下回るとしている。OPECの6月生産はサウジの増産などにより日量3,240万バレルと前月から35万バレル増加。この他、5月末時点での在庫は需要の53.5日分と過去5年平均をやや上回る水準にあるとした。
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南アフリカの5月金生産指数は前月から1.5%上昇
[メタル]
南アフリカ統計局が10日に明らかにした月次データによると、同国の5月金生産指数(2000 年=100)は季節調整値で52.6と前月から1.5%上昇した。年次では52.0と前年同月から11.6%のマイナスとなっている。金以外の鉱物を含めた全体では前月から2.6%上昇、前年比でも0.6%のプラスとなった。
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2008年07月09日(水)
石油在庫統計:原油は584万バレルの取り崩し、石油製品は増加
[エネルギー]
米エネルギー省情報局(EIA)が発表した石油在庫統計によると、7月4日現在の米国内民間原油在庫は前週比で584.0万バレルの大幅取り崩しとなった。輸入が減少した他、国内生産が大きく減ったのが背景にあると見られる。ガソリン在庫は90.9万バレルの積み増し、ディーゼル燃料や暖房油になる留出油は181.6万バレルの積み増しとなった。製油所稼動率は89.25と前週から僅かに低下した。
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07/08年度インド砂糖きび生産推定、前年比4.2%減
[砂糖]
インド政府は9日、6月に終わった2007/08年度の砂糖きび生産を3億4056万トンと推定していることを発表した。前年比4.2%減の見方。4月時点での推定3億4423万トンから引き下げでもある。
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仏穀物局、08/09年度軟質小麦生産約2割増の見通し
[穀物・大豆]
仏穀物局(ONIGC)は9日に発表した国内穀物レポートで、2008/09年度の小麦生産見通しを3660万トンとした。前年から約2割増加の見方で、生育に適した天候を理由にしている。このため、輸出は前年より200万トンほど増えることも見越す。
ICO は2007/08年度の軟質小麦の期末在庫見通しを前月の報告での309万4000 から266万6000トンに引き下げた。欧州連合(EU)圏内向けの輸出を728万5000トンとし、これは8万5000トンの上方修正。圏外向けについては470万トンから505万トンに改定した。アルジェリアへの出荷増加を反映しているという。生産推定は3077万5000トン。前回報告での3078 万5000トンから僅かに下方修正である。
コーン期末在庫見通しは281万9000トンから228万8000トンに引き下げた。輸出見通しをEU向けで4万5000トン引き上げて495万トン、圏外向けは前回報告より2万トン多い20万トンとみている。生産推定は1432万6000トンから1435万5000トンに修正した。
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ICO、08/09年世界コーヒー生産見通し引き上げ
[コーヒー]
国際コーヒー機関(ICO)は9日に発表した月次市場報告で、2008/09年度の世界コーヒー生産見通しを100万袋引き上げた。最新予測は1億2800万袋。ブラジル政府の生産見通しを反映させているが、ブラジルでは大雨の影響で2008/09年度の収穫開始が例年に比べて遅かったことも指摘している。ICOはこのほか、ブラジルの生産推定修正を理由に2007/08年度の世界生産推定を従来の1億1689万4000 袋から1億1815万5000袋に改定した。また、2007/08年度の修正にはエクアドルやインドネシア、パプアニューギニアなどでも引き上げとなったことが含められているという。
ICOは2008/09年度のブラジルおよびベトナムの豊作見通しにもかかわらず、価格が依然として堅調なことを指摘している。価格が高止まりするなら2008年の輸出は金額ベースで2007年を上回る可能性を示唆。
一方で、石油製品の価格上昇やドル安がインフレを押し上げていることも取り上げた。ICOはまた、生産コストの高騰にも懸念を示す。
消費については、2006年を前回報告での1億2083万9000袋から1億2108万7000袋、2007年推定は1億2264万3000袋から1億 2272万6000袋にそれぞれ修正した。従来の輸入国で消費が伸び悩んでいるところもあると認識。しかしながら、新しい欧州連合(EU)加盟国や生産国などでは急速に伸びているという。また、輸入国では国際価格上昇とエネルギー高によるインフレの進行によって小売価格が値上がりしていると記している。
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イラン、弾道ミサイルを含む9発のミサイル発射演習を実施
[政治・国際情勢]
イラン革命防衛隊は9日、弾道ミサイル「シャハブ3」を含む9発のミサイル発射演習を行った。「シャハブ3」はイスラエル全域を含む2,000kmの射程距離を持っており、核兵器も搭載することが出来る。洞爺湖サミットでG8首脳が同国に対しウラン濃縮プログラムを求めることで合意したことなどに対抗した行動と見られる。
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