2008年07月08日(火)
EIA、世界石油需要見通しを小幅上方修正
[エネルギー]
米エネルギー省情報局(EIA)は8日に発表した短期アウトルックで、08年度の世界石油需要を日量8,640万バレルと推定、前月から2万バレル引き上げた。米国の需要が11万バレル引き下げられるなどOECD諸国の需要は25万バレル下方修正されたが、新興国の見通し引き上げがそれを上回った。09年度の見通しは6万バレルの上方修正。需要の伸びは08年度が前年比で86万バレル(1.01%)、09年度が136万バレル(1.57%)となる。
世界生産見通しは08年度が日量8,648万バレルと前月から6万バレルの引き下げ、09年度は8,772万バレルと7万バレル上方修正された。OPECの 6月生産量は日量3,245万バレルと前月から2万バレル増加、生産余力は日量135万バレルと前月から5万バレル減少した。
価格見通しはWTI原油現物価格の08年度平均が1バレル127.39ドルと前月から5.24ドルの上方修正。09年度は132.75ドルと6.75ドル引き上げられた。また、08年10-12月期には145.00ドルまで上昇するとしている。
EIA はまた、今年2度目となる夏季ガソリン見通しを発表。4月から9月のガソリン小売平均価格は1ガロン3.99ドルと前年比で36.25上昇すると予想、4 月の第一回推定から45セント引き上げた。ガソリン消費は日量934.4万バレルと前年比で1.05減少、4月の推定から6.0万バレル下方修正した。
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全米不動産協会、2008年中古住宅販売見通し引き下げ
[金融・経済]
全米不動産協会(NAR)は8日に発表した月次住宅市場見通しで、2008年の中古住宅販売見通しを引き下げた。最新予測は前年比6.1%減の530万8000戸。前月の報告では538万7000から539万8000戸に改定していたが、このときの修正幅以上の引き下げである。協会チーフエコノミストは5月の住宅販売ペンディング指数低下について、予想通りとしながらも、住宅市場が不振局面からまだ抜けられないでいることを表すとコメント。地域間で販売状況に開きがあることも取り上げた。
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インド砂糖きび収穫面積前年割れに・インド農相
[砂糖]
インド農相は8日、2008年砂糖きびの収穫面積が前年割れとなる見方を示した。砂糖価格の下落が背景にあるというが、面積の縮小でも生産が大きく落ち込むことはないともコメント。また、夏作物の収穫面積全体では前年を上回るとも見通した。
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ブラジルコーン生産、パラナ州で降霜被害・エスタド報道
[穀物・大豆]
ブラジル通信社エスタドによると、南部パラナ州のコーンに6月半ばの降霜被害が生じた。地元農業コンサルタントセレレスのレポートを伝えたもので、セレレスはパラナ州の生産について従来の630万トンから540万トンに引き下げたという。一方、セレレスがマット・グロッソ州の生産について高イールドを理由に前年比19.7%増加を見越しているとも報じた。
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中国政府系シンクタンク、08年穀物作付と生産見通し据え置き
[穀物・大豆]
中国政府系シンクタンクの国家穀物油種情報センター(CNGOIC)は8日に発表した月次報告において、2008年度のコーン作付を前年比1.25%減の2770万ヘクタール、生産1.43%増の1億 5400万トンと見通していることを示した。前月時点での推定を維持した格好である。
小麦と大豆の見通しも据え置いた。CNGOIC推定では、小麦作付が前年を0.09%上回る2300万ヘクタール、生産は1億1250万トンと前年より2.40%増の見方である。大豆作付は18.25%増の950万ヘクタール、生産.26.93%増の1650万トン。
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2008年07月07日(月)
インフォーマ、08/09年度米コーン生産をUSDAより高めに見通し
[穀物・大豆]
米有力アナリストのインフォーマ・エコノミクスが2008/09年度の米コーン生産について120億200万ブッシェルと見通していることが伝えられている。イールドは1エーカー当たり152ブッシェルの見方。インフォーマの見通しは米農務省(USDA)による前月時点での生産推定117億3500万ブッシェル、イールド同148.9ブッシェルを上回る。
インフォーマは大豆について、生産30億1900万ブッシェル、イールド同41.9ブッシェルとみていることも報道されている。こちらはUSDA推定(生産31億500万ブッシェル、イールド同42.1ブッシェル)より低めの見方となる。
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アルゼンチン小麦、最近の降雨でやや改善・農業局報告
[穀物・大豆]
アルゼンチン農業局が7日に発表した作柄報告によると、最近の降雨で2008/09年度小麦の生育環境がやや改善した。ただ、雨不足問題はまだ残っており、このため小麦の作付もなお遅れていることを認識。3日時点で作付の51%が終了し、前週から10ポイント上昇である。前年同期と比較すると18ポイントダウン。前週時点では一年前に比べて20ポイント遅れていた。
2007/08年度産大豆の収穫については、3日時点でなお99%終了としている。4週間から変わらず、ブエノスアイレス州でまだ残っているという。同コーン収穫はこの一週間で2ポイント上がって94%終わったとレポート。前年とほぼ同じペースと伝えている。
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世界砂糖需給、2008/09年度にだぶつき解消へ・ISOエコノミスト
[砂糖]
国際砂糖機関(ISO)のエコノミストは7日に業界会議で、2008/09年度(11-10月)にエタノール需要の増加と砂糖生産減少から世界砂糖需給のだぶつきが解消する見通しを示した。同氏の2008/09年度世界生産予想は前年比2.4%減の1億6500万トンとなっている。一方、消費は1億6400万-1億6500万トンの見通し。2007/08年度の1億6100万トンから2%前後増加し、生産と同水準となり得るのを見ている格好だ。
同氏は国・地域別の生産について、アジア最大のインドで約15%減少し2200万トンになるとみている。また、欧州連合でも前年度を200万トン下回る見通しという。
同氏はこのほか、エタノール市場が伸びるのを見越した。ガソリン価格の高騰に対し、エタノールの値上がりが限定的なことを示唆し、目先のエタノール市場による3割拡大の見方という。
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インドの6月金輸入は24トンと前年比67.6%減、ボンベイ・ブリオン協会
[メタル]
ボンベイ・ブリオン協会が7日に明らかにしたデータによると、インドの6月金輸入は24トンと前年比で67.6%減少した。年初から6ヶ月間の累計では131.9トンと、前年の374トンから大きく落ち込んでいる。金価格の高騰が引き続き需要を鈍らせているが、今後は秋の祭礼シーズンが始まるのに伴い消費が回復すると期待されている。
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