2008年07月17日(木)
アルゼンチン上院、穀物輸出課徴金案を否決
[穀物・大豆]
アルゼンチンの上院は17日、政府の穀物輸出課徴金案を否決した。報道によると、上院議員の投票結果は賛成と反対で二分したが、コボス副大統領が「問題を解決できない法案は無用」と反対票を投じた。農家組合の代表者は上院否決を歴史的な勝利とコメントして歓迎を示している。
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治安改善しなければ地域からの撤退も、ナイジェリア石油組合
[エネルギー]
ナイジェリア石油業界の主要労働組合のナイジェリア石油天然ガス労働者組合(Nupeng)の代表は17日、同国南部の油田地帯における治安改善が実現しない場合、組合員を問題のある地域から引き揚げさせるとの警告を発した。組合は政府側と治安対策について何度か話し合いの場を持っているが、政府側は対策を講じるつもりがないようだと批判、状況が良くならなければ地域からの撤退を組合員に求めるという。
ニジェールデルタと呼ばれる同国南部の油田地帯では、武装勢力による石油施設への攻撃や石油企業職員の誘拐事件が多発、組合は政府に対し警備の強化などの治安対策を再三再四求めてきた。代表は来週火曜に政府や石油業界と治安対策やディーゼル燃料高騰の問題などについて再度話し合いを行い、解決策を探る予定となっている。
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インドネシア・スマトラ地方のコーヒー輸出、08年前半は前年の3倍超
[コーヒー]
インドネシア貿易省が17日に発表したデータによると、2008年1-6月のスマトラ地方からのコーヒー輸出は前年同期の3倍を超える11万8785トンとなった。インドネシアのコーヒー輸出協会(AEKI)幹部は、多雨でイールドが上向き、収穫が増えたことから出荷拡大につながったためコメント。また、ロシアや中国、台湾、韓国、マレーシアといった国での需要増加も寄与したという。AEKIでは今年の輸出が前年を 9.7%上回る35万トンになると見通している。
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ストラテジーグレイン、08/09年度EU穀物生産見通し再び引き上げ
[穀物・大豆]
ストラテジーグレインは17日に発表した月次市場報告で、2008/09年度の欧州連合(EU)穀物生産見通しを再び引き上げた。最新予測は前年比15.5%増の2億9670万トン。前回報告での2億9130万トンを上回り、前回報告での270万トンに次ぐさらなる上方修正。
生産見通し引き上げの背景にあるのが小麦の改定で、特にハンガリー、ルーマニア、ブルガリア、スロバキアで好天気から生産が大きく増える見込みという。スペインも春の降雨でイールド改善と記している。反面、北欧の乾燥によってイールド見通し引き下げとなったとしている。コーンについては、南部の開花が始まり、イールドを左右する可能性があることを示唆した。
作物別では、最も規模の大きい軟質小麦の生産見通しを1億290万トンから1億2900万トンに上方修正し、前年比17.9%増をみている。コーンは前年から22.5%増えて5870万トンと見込んでおり、これは前回報告での推定から30万トンの引き上げである。
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6月住宅着工件数は前月比9.11%増加、予想大きく上回る
[穀物・大豆]
米商務省によると、6月の新規住宅着工件数は年率換算で前月比9.11%増の106万6000戸となった。4ヶ月ぶりの高水準で、市場予想も上回った。ただし、商務省によるとニューヨーク市の複合住宅建築許可に関する法律改定が全体を押し上げた。住宅着工は建築許可との比率調整がベースであり、建築許可の変動が直接影響すると解説している。このため、北東部の住宅着工件数は前月の2倍超だが、北東部の集合住宅データを除けば6月の全国住宅着工件数は前月より4.0%減少という。
ほかの市場については、南部の着工件数が0.40%増えた。僅かながらも4ヶ月ぶりのプラス転換である。一方、中西部では10.49%減少し、12万8000戸。1982年3月以来の低水準となった。西部は20万2000戸でこれは1991年3月以来の低水準。前月からは8.18%ダウンだ。住宅タイプ別では一戸建てが5.27%のマイナスとなった一方、5世帯以上の集合住宅は43.88%アップ。
前年比は全体で26.89%減少した。北東部の52.90%増を除いてほかの市場は前年比2けたのマイナス。タイプ別でも一戸建てが4割強落ち込んだ。集合住宅は一年前から約4割増。
先行指標となる建築許可件数は前月より11.55%増えて109万1000件となった。1月以来で100万の節目を超え、水準的には今年最高。予想と比べても高いが、こちらも北東部要因によるものである。商務省は、北東部の集合住宅分を除けば全国の建築許可は0.7%増加にとどまるという。北東部の建築許可は72.99%増だった。
ほかの市場については、南部が3.04%増で、前月を上回ったのは昨年11月以来である。西部は0.85%、 3ヶ月連続の前月比プラスとなった。中西部は2.04%減った。タイプ別では一戸建てが3.46%減少。集合住宅でも2-4世帯が前月を下回った。しかし、5世帯以上になると44.34%アップ。
6月の建築許可は前年同月比較で23.87%減少した。北東部と5世帯以上の複合住宅以外の市場、住宅タイプが2けた減だった。
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2008年07月16日(水)
アルゼンチン農業局、08/09年度小麦作付見通し一段と引き下げ
[穀物・大豆]
アルゼンチン農業局は16日に発表した月次市場報告で、2008/09年度の小麦作付見通しを一段と引き下げた。最新予測は前年比17.9%減の480万ヘクタール。前月の報告でそれまでの見通し510万-540万ヘクタールから490万ヘクタールに下方修正し、今回さらに10万ヘクタール削減した格好である。肥料や農具などのコスト高騰、一部では土壌水分の不足に見舞われ手いることを理由に挙げている。
2007/08年度大豆とコーンの生産見通しは据え置いた。大豆は前年比2.1%減の4650万トン、コーンは6.4%減の2040万トンとみている。
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2008/09年度ブラジル砂糖きび生産12.6%増見通し・地元農業顧問
[砂糖]
ブラジル農業顧問のJOBエコノミアは15日、2008/09年度の国内砂糖きび生産が前年比12.6%増の5億 5500万トンになるとの見通しを発表した。このうち、4億8700万トンが中部・南部での収穫とみており、これはブラジル砂糖きび生産者協会(Unica)の予想4億9100万トンを下回る。
JOBエコノミアは砂糖生産について前年比1.9%減の3020万トンと見越す。一方、エタノール生産は270億4000万リットルとなり、前年度の2250億リットルを上回り、過去最高を更新するのをみている。エタノール生産で約 2210億リットルは国内需要にあてられ、49-50億リットルが米国と欧州への出荷用になるとも見通す。
このほか、中部・南部で2009年4月に約100万トンの持ち越し在庫があるとの見方も示している。
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6月消費者物価指数は前月比1.06%上昇、予想を大きく上回る
[経済指標]
米労働省が発表した6月の消費者物価指数(CPI)は前月比1.06%上昇した。2005年9月以来の高い伸びで、市場予想も上回る。エネルギー価格が 6.64%上がり、やはり伸び率は2005年9月以来の高水準で、CPI上昇の3分の2を占めるという。ガソリンが10.06%と大きくアップ。燃料油も 1割を超える値上がりとなり、ガス・電力も高い。エネルギーとともに変動の激しい食品価格は0.72%上昇した。2ヶ月ぶりの高い伸びで、中でも野菜・果物、食用油、乳製品の値上がりが目立つ。
エネルギーと食品を除いたコア指数は0.32%上がり、これは今年2番目の高い伸びだ。やはり、事前予想を超えた。家賃が0.38%上がり、新車価格は0.22%のプラス。いずれも前月に比べてペースが加速した。航空運賃も前月の伸び率を上回る 4.45%。アパレルは0.05%と小幅アップ。だが、5月の値下がりからプラス転換で、これは婦人服や靴の値上がりが紳士服の下落を相殺したためである。通信、医療もそれぞれ前月以上の値上がりとなった。教育は0.43%で上昇ペースは安定している。
CPIは前年同月に比べて4.90%上がり、これは1991年5月以来の大幅な前年比上昇である。コア指数が2.41%上昇した。前月時点での前年比伸び率を上回ったが、今年最高と比べるとまだ低い。
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2008/09年度ベトナムコーヒー生産、120万-130万袋の見通し
[コーヒー]
2008/09年度のベトナムコーヒー生産について市場関係者の間では120万-130万袋になるとの見方が広がっていると報じられた。前年度に100万袋をやや下回ったのが、開花時の好天気、生産周期が寄与してから増加を見越しているという。
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投機筋の動きを止めるべき、サウジ国王
[エネルギー]
サウジのアブドラ国王は16日に掲載された伊ラリアのラ・リパブリカ紙に対するインタビューで、原油価格は高すぎる水準にあり、上昇の一因となっている投機筋の動きを止めるべきとの考えを示した。一部の強欲な人々の動きが相場の要因になっており、自分達の利益のためだけに価格を押し上げていると批判した。生産国は消費国と協力して価格安定に努めなければならないとする一方、最近の増産決定については価格を引き下げるのが目的ではないと述べ、消費国の要請に基づくものであることを改めて強調した。
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