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2008年07月16日(水)

アルゼンチン農業局、08/09年度小麦作付見通し一段と引き下げ
 [穀物・大豆]

アルゼンチン農業局は16日に発表した月次市場報告で、2008/09年度の小麦作付見通しを一段と引き下げた。最新予測は前年比17.9%減の480万ヘクタール。前月の報告でそれまでの見通し510万-540万ヘクタールから490万ヘクタールに下方修正し、今回さらに10万ヘクタール削減した格好である。肥料や農具などのコスト高騰、一部では土壌水分の不足に見舞われ手いることを理由に挙げている。

2007/08年度大豆とコーンの生産見通しは据え置いた。大豆は前年比2.1%減の4650万トン、コーンは6.4%減の2040万トンとみている。

Posted by 直     

2008/09年度ブラジル砂糖きび生産12.6%増見通し・地元農業顧問
 [砂糖]

ブラジル農業顧問のJOBエコノミアは15日、2008/09年度の国内砂糖きび生産が前年比12.6%増の5億 5500万トンになるとの見通しを発表した。このうち、4億8700万トンが中部・南部での収穫とみており、これはブラジル砂糖きび生産者協会(Unica)の予想4億9100万トンを下回る。

JOBエコノミアは砂糖生産について前年比1.9%減の3020万トンと見越す。一方、エタノール生産は270億4000万リットルとなり、前年度の2250億リットルを上回り、過去最高を更新するのをみている。エタノール生産で約 2210億リットルは国内需要にあてられ、49-50億リットルが米国と欧州への出荷用になるとも見通す。

このほか、中部・南部で2009年4月に約100万トンの持ち越し在庫があるとの見方も示している。

Posted by 直     

6月消費者物価指数は前月比1.06%上昇、予想を大きく上回る
 [経済指標]

米労働省が発表した6月の消費者物価指数(CPI)は前月比1.06%上昇した。2005年9月以来の高い伸びで、市場予想も上回る。エネルギー価格が 6.64%上がり、やはり伸び率は2005年9月以来の高水準で、CPI上昇の3分の2を占めるという。ガソリンが10.06%と大きくアップ。燃料油も 1割を超える値上がりとなり、ガス・電力も高い。エネルギーとともに変動の激しい食品価格は0.72%上昇した。2ヶ月ぶりの高い伸びで、中でも野菜・果物、食用油、乳製品の値上がりが目立つ。

エネルギーと食品を除いたコア指数は0.32%上がり、これは今年2番目の高い伸びだ。やはり、事前予想を超えた。家賃が0.38%上がり、新車価格は0.22%のプラス。いずれも前月に比べてペースが加速した。航空運賃も前月の伸び率を上回る 4.45%。アパレルは0.05%と小幅アップ。だが、5月の値下がりからプラス転換で、これは婦人服や靴の値上がりが紳士服の下落を相殺したためである。通信、医療もそれぞれ前月以上の値上がりとなった。教育は0.43%で上昇ペースは安定している。

CPIは前年同月に比べて4.90%上がり、これは1991年5月以来の大幅な前年比上昇である。コア指数が2.41%上昇した。前月時点での前年比伸び率を上回ったが、今年最高と比べるとまだ低い。

Posted by 直     

2008/09年度ベトナムコーヒー生産、120万-130万袋の見通し
 [コーヒー]

2008/09年度のベトナムコーヒー生産について市場関係者の間では120万-130万袋になるとの見方が広がっていると報じられた。前年度に100万袋をやや下回ったのが、開花時の好天気、生産周期が寄与してから増加を見越しているという。

Posted by 直     

投機筋の動きを止めるべき、サウジ国王
 [エネルギー]

サウジのアブドラ国王は16日に掲載された伊ラリアのラ・リパブリカ紙に対するインタビューで、原油価格は高すぎる水準にあり、上昇の一因となっている投機筋の動きを止めるべきとの考えを示した。一部の強欲な人々の動きが相場の要因になっており、自分達の利益のためだけに価格を押し上げていると批判した。生産国は消費国と協力して価格安定に努めなければならないとする一方、最近の増産決定については価格を引き下げるのが目的ではないと述べ、消費国の要請に基づくものであることを改めて強調した。

Posted by 直     

2008年07月15日(火)

FRB、2008年成長率見通し引き上げ
 [金融・経済]

米連邦準備理事会(FRB)は15日、バーナンキFRB議長の定例証言にあわせて議会に提出する向こう3年間の経済見通しを発表し、この中で2008年の最新の成長率予想レンジを引き上げた。最新予測は1.0-1.6%と4月時点での0.3 -1.2%よりレンジ全体を上方修正した格好である。2009年については前回報告時の2.0-2.8%を維持。一方、2010年は2.5-3.0%を見越しており、これは従来の2.6-3.1%からレンジをやや狭めた。

失業率見通しは、2008年を5.5-5.7%で保ったが、2009年の予想レンジを5.2-5.7%から5.3-5.8%に改定した。2010年分は5.0-5.6%と予想。やはり、前回報告での4.9-5.5%の見方から上方修正した。

物価については、個人消費支出(PCE)コア指数で今年の推定を2.2-2.4%で維持した。反面、2009年を1.9-2.1%から2.0- 2.2%、2010年を1.7-1.9%から1.8-2.0%にそれぞれ引き上げた。PCE総合指数の予想レンジは2008年が3.8-4.2%として、これは前回報告時の3.1-3.4%を大きく上回る。2009年の予想レンジは下限を1.9%のままにして、上限を0.1ポイント引き上げ2.3%とした。2010年は1.8-2.0%のままにしている。

Posted by 直     

台湾、小麦などの輸入減税期間延長の計画
 [穀物・大豆]

台湾財務省は15日、小麦などの輸入における50%の減税期間を6ヶ月延長する可能性があると発表した。国内インフレ圧力の緩和が狙いという。台湾は昨年、小麦をはじめ7項目の輸入関税を引き下げ、減税は8月5日で失効となる。このため、同省は新たに6ヶ月間小麦と大豆など5項目減税する計画である。実施には議会の承認が必要としている。

Posted by 直     

2007/08年度ロシア穀物輸出、前年比22.6%増
 [穀物・大豆]

ロシア農務省は15日、6月に終わった2007/08年度の穀物輸出が1275万4000トンだったと発表した。前年度を22.6%上回る。小麦は1159万5000トン。6月の小麦出荷は高関税の影響で3000トンにとどまったが、7月に関税撤廃となったため、1日から 8日までにすでに3万1000トンを輸出済みという。

Posted by 直     

6月生産者物価指数は前月比1.79%上昇、予想上回る
 [経済指標]

米労働省が発表した6月の生産者物価指数(PPI)は前月比1.79%上昇した。前月の1.36%から上昇ペースは一段と速まり、昨年11月以来の高い伸びである。市場予想も上回り、背景にあるのがエネルギー価格。6月は6.01%上がって、やはり昨年11月以来の大幅上昇だ。ガソリンが8.96%上昇し、暖房油は12.44%アップ。天然ガスも住居用は前月の2倍近い6.58%高。工業用は7.42%上がったが、前月よりはやや伸び悩んだ。

また、6月のPPI 上昇には食品の影響もある。1.52%上昇し、伸び率は1月に次ぎ、今年2番目の高水準。野菜、鶏卵がそれぞれ上昇に転じ、しかも1割を超える値上がりとなった。パン製品の上昇も著しく、鶏肉と乳製品、焙煎済みコーヒーがプラス転換。

一方、変動の激しいエネルギーと食品を除くコア指数は0.24%上昇した。前月と同じ伸び率で、市場予想より低い。消費財では婦人服が2ヶ月連続下がり、医薬関連が前月から下がった。反面、乗用車は2.22%上昇し、前月の約1%の下げからプラスに転じた。

資本財は全体で0.26%と前月の2倍の上昇率だが、内訳はまちまちである。農業関連機械は伸び悩み、製紙用機械が前月比横ばい。小型トラックは2ヶ月連続の値下がりであり、また前月以上の落ち込みだった。反面、油田関連やテキスタイルの機械などは前月以上の値上がり。コンピューターは下げ渋った。

PPIは前年比較すると9.06%上昇し、これは1981年6月以来の高い伸びである。コアの前年比伸び率は3.09%で、前月時点での3.04%より若干アップ。1991年12月以来の高水準だ。

Posted by 直     

OPEC、08年度世界石油需要を小幅下方修正
 [エネルギー]

石油輸出国機構(OPEC)は15日に発表した月報で、08年度の世界石油需要を日量8,681万バレルと推定、前月から7万バレル下方修正した。北米の需要が22万バレル引き下げられた一方、南米では5万バレルの引き上げとなった。今回が初めての発表となる09年度の需要見通しは日量8,771万バレル。前年度からの伸びは日量90万バレル、1.04%と08年度の103万バレル、1.20%から急速に伸び悩む格好となる。OECD諸国の需要が08年から減少するほか、中国の需要の伸びも42万バレルと08年度の44万バレルからややペースが鈍る。

非OPEC産油国の08年度生産は日量5,002万バレルと前月から11万バレルの下方修正。09年度は日量5,095万バレルと南米や旧ソ連中心に93万バレル増加する。OPECの6月生産は日量3,229.0万バレルと前月から12.4万バレル増加。先月22日に開かれた国際石油会議で増産を表明したサウジが17.1万バレル増えたほか、クウェートが2.3万バレル、UAEが1.7万バレル増加している。一方、ベネズエラは5.4万バレルの減少となった。

OPECへの石油需要(Call on OPEC)は08年度が日量3,195万バレルと前月から13万バレル引き上げ、08年10-12月期には3,237万バレルまで増加する。09年度は非OPEC諸国の生産が伸びることもあり、日量3,124万バレルとなっている。

Posted by 直     

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