2009年09月11日(金)
OPECの減産遵守は68%まで低下、クウェート石油相
[エネルギー]
クウェートのアブドラ・アルサバー石油相は10日、OPECの減産遵守は68%まで低下しているとの見通しを示した。国営通信Kunaが伝えた。遵守率は5月に77%あったのが、現在は68%に低下。世界市場は非OPEC産油国が40万バレル、OPEC加盟国で70万バレル供給過剰が増えたという。
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2009/10年度コロンビアコーヒー生産、1200万袋に改善の可能性
[コーヒー]
コロンビアのコーヒー農家組合幹部は11日に米通信社ダウ・ジョーンズに対し、天気に恵まれれば2009/10年度のコーヒー生産が1200万袋に改善するとの見方を示した。国際コーヒー機関(ICO)による2008/09年度の生産推定が約1050万袋で、悪天候と樹の植え替えプログラムを背景に前年比16%減とみられる。同氏は、植え替えプログラムのもとで向こう4年間に年間1200万袋の生産から1700万袋に引き上げるのが目標という。また、樹の本数を1ヘクタールあたり3500本から4500本に増やす計画であるとも述べた。
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9月ミシガン大消費者指数70.2、3ヶ月ぶり上昇で予想も上回る
[経済指標]
9月のロイター/ミシガン大消費者指数速報地は702でとなった。前月の65.7から3ヶ月ぶりに上昇し、市場予想も上回った。現状指数は前月に66.6だったのに対して71.8。6ヵ月後を占う期待指数は前月の65.0を上回る69.2だった。
インフレ予測は1年後と5年後いずれも前月比横ばいの2.8だった。
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USDA需給:コーンと大豆のイールド、期末在庫とも引き上げ
[穀物・大豆]
米農務省(USDA)が発表した9月の需給報告によると、09/10年度の米国内小麦需給は供給、需要両面ともに前月からほとんど修正はされなかった。軟質赤色種の需要が2,000万ブッシェル引き上げられたものの、硬質赤色種が同じだけ引き下げられたことで全体的には変わらず。期末在庫もこれに伴って同様の修正があった。市場では輸出見通しの引き下げに伴って期末在庫が上方修正されるとの見方が大勢を占めていた。
コーン需給はイールドが 1エーカー161.9ブッシェルと前月から2.4ブッシェル引き上げ、過去最高を更新する見通しとなった。生産は129億5,400万ブッシェルと1億 9,300万ブッシェルと上方修正。一方需要面では飼料および残余が5,000万ブッシェル、輸出が1億ブッシェルそれぞれ引き上げられた。期末在庫は 16億3,500万ブッシェルと前月から1,400万ブッシェルの引き上げとなったが、需要面の上方修正が響いて予想は大きく下回った。08/09年度はエタノール需要が2,500万ブッシェル引き上げられた。
大豆需給はイールドが1エーカー42.3ブッシェルと前月から0.6ブッシェルの引き上げとなったが、05/06年度に記録した過去最高の43.0ブッシェルには届かず。生産は32億4,500万ブッシェルと4,600万ブッシェル引き上げられた。需要面では圧搾需要が2,000万ブッシェル、輸出が1,500万ブッシェルの上方修正、期末在庫は2億2,000万ブッシェルと 1,000万ブッシェル引き上げられた。08/09年度は輸出が1,500万ブッシェル引き上げられたものの、残余が同じだけ引き下げられたことで相殺された。
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8月輸入物価指数は前月比2.01%上昇
[経済指標]
米労働省が発表した8月の輸入物価指数は前月比2.01%上昇した。7月に1月以来で下げたのが再びプラス転換。石油および石油製品が10.46%ダウン。非石油の輸入物価指数は0.37%上昇し、これは昨年7月以来の高い伸びである。
工業製品は石油関連を含めて6.14%、石油を除いて1.37%それぞれ上昇に転じた。石油を除く非耐久財だけなら0.82%のプラス転換。耐久財は 1.66%高い。前月の1.84%より低めの伸びである。自動車および部品が0.19%上昇し、4ヶ月連続アップ。食品・飼料・飲料が1.73%上昇。資本財は7月に前月比横ばいだったのから0.11%のプラスに転じた。一般消費財は2ヶ月続けて0.19%下がった。
8月の輸入物価指数は前年比較で14.97%低下した。前月時点でのマイナス幅より縮小し、昨年12月から今年7月まで連続して過去最大の前年比マイナスを更新していたのも止まった。石油を除くと前年比較で6.52%ダウン。これも前月より下げ渋った。
8月の輸出物価指数は前月から0.68%上昇した。農業製品が0.25%高く、非農業製品は0.79%のプラス。
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2009年09月10日(木)
ロシアの減産協力は具現化していない、OPEC事務総長
[エネルギー]
OPECのエル・バドリ事務総長は10日、ロシアがOPECに対して年内の訪ロを打診しているとの報道を受け、昨年にもロシアを訪問しており、毎年行くことは出来ない、今度はロシアがOPECを訪問する番だと述べた。ロシアに対しては協力体制を作るのに非常に前向きであるとの意向を既に伝えてあるとした一方で、同国が最近になって生産量を増やしている点に触れ、以前に交わした生産削減に協力するとの合意は全く具現化されていないと、失望感を露わにした。
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IEA、世界石油需要見通しを50万バレル上方修正
[エネルギー]
国際エネルギー機関(IEA)は10日に発表した月報で、2009年度の世界石油需要を日量8,440万バレルと推定、前月から約50万バレル上方修正した。前年比では190万バレル、2.2%減少する。米国や中国、その他のアジア地域の見通しが引き上げられたのが主な要因。2010年度の需要は日量8,570万バレルと、こちらも前月から50万バレルの上方修正となる。
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7月貿易収支は319.6億ドルの赤字に拡大、予想上回る
[経済指標]
米商務省が発表した7月の貿易収支は前月比16.25%増の319億5900万ドルの赤字となった。300億ドル台に拡大したのは1月に次いで今年2回目。市場予想も上回った。なお、6月の赤字は速報の270億800万ドルから274億9100万ドルに改定。貿易赤字は年初からあわせて 2073億7100万ドルで、前年同期から51.82%縮小した。
7月の輸入が4.71%増加した。2ヶ月連続プラスで、しかも前月以上の伸びである。モノの輸入が5.72%増え、食品・飼料・飲料以外のカテゴリーが揃って前月からアップ。中でも自動車関連が21.48%と著しく伸びた。消費財が5.01%、3ヶ月ぶりのプラス転換。医薬品や玩具、アパレル、テレビなどを中心に増えた。資本財は4.51%アップで、コンピューター関連、民間航空機、通信機器が製品別の伸び率でランキング上位を占める。
工業品では原油の増加が目立つ。季節調整前で前月から11.56%増えて 185億1043万4000ドル。昨年10月以来の高水準を更新した。単位価格が5ヶ月連続上がって62.48ドル。買い付け規模も日量955万7000 バレルで、一ヶ月前を2.25%上回った。原油は季節調整後でも工業品で最も大幅増加。このほか、金属関連や液化石油ガス、天然ゴムなども前月より多い。工業品全体で2ヶ月続けての増加。ただ、伸び率は3.92%で、前月の1割強よりペースが落ちた。
食品・飼料・飲料が0.82%減少した。3ヶ月ぶりの前月比マイナス。サービス輸入は0.62%増えた。6月に昨年8月以来のプラス転換となり、7月はプラス幅縮小でも再びアップでる。
輸出は2.17%増えた。3ヶ月連続増加で、またこの間で最も高い伸び。モノだけで3.16%のプラスとなり、輸入同様にカテゴリー別でも食品・飼料・飲料を除いて前月からアップ。自動車関連が24.51%と最高の伸びである。次いで消費財の3.07%で、美術骨董、玩具、ダイアモンド、宝飾品が特に大きな増加だった。資本財は民間航空機やコンピューター関連を中心に2.38%前月を上回った。工業品では石油製品、化学、プラスチックなどの増加が目立ち、全体で1.80%アップ。
食品・飼料・飲料は4.74%減となり、今年初めての前月割れである。サービス輸出は0.13%増加。前月から著しく伸び悩んだ。
物価上昇を考慮した実質値(リアルマネー)ではモノの赤字が前月比8.52%増の388億1200万ドルだった。非石油が17.06%増えた一方で、石油関連は3.66%のマイナス。
国別で赤字最大の対中国が204億1700万ドルとなった。前月の184億3000万ドルから一段と拡大。日本とのギャップも37 億400万ドルから38億8700万ドルに広がった。ドイツとのギャップは前月の23億ドルを上回る32億4000万ドルとなった。一方で、対メキシコの赤字幅が34億2700万ドルから29億3400万ドルに縮小し、この結果、ドイツと順位が入れ替わった。石油輸出国機構(OPEC)に対する赤字は69 億4800万ドルで、前月の58億6100万ドルより膨らんだ。
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失業保険申請件数は前週から2.6万件減少、予想下回る
[経済指標]
米労働省が発表した9月5日までの週の失業保険新規申請件数は55万件となった。7月11日までの週以来の低水準で、市場予想も下回る。なお、前週分が速報の57万件から57万6000件に8月22日までの週を上回る水準に上方修正。このため、今月5日時点で前週比2万6000件減となり、2週間ぶりのマイナス転落である。
雇用情勢をより良く映すといわれる4週平均は5日時点で57万件だった。前週の57万2750件(修正値)より少ない。
失業保険の継続受給件数は8月29日時点で608万8000件となった。前週の624万7000件(修正値)から15万9000件減少。7月4日までの週以来の大幅ダウンで、継続受給は4月4日時点での604万5000件に次ぐ低水準だ。継続需給のデータは新規申請件数より一週間遅れとなる。
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