2025年06月04日(水)
米経済活動は前回報告時からやや落ち込む、ベージュブック
[金融・経済]
米連邦準備理事会(FRB)が4日に発表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によると、米国の経済活動は前回の報告以降やや落ち込んだ。12ある地区連銀のうち、6地区の連銀が小幅もしくは穏やかな経済の減速を報告、3地区は横ばい、3地区は小幅の回復となった。全ての地区で経済や政策に対する不確実性は高まったと指摘、企業や家庭における意思決定の妨げになっているという。製造業は僅かならかも後退、消費支出はまだら模様、ほとんどの地区で小幅減少もしくは横ばいとなったものの、いくつかの地区では関税の影響が出てくる前の駆け込み需要が見られたという。住宅はほぼ変化なし、新築住宅の建設がやや鈍化したとの報告もあった。銀行ローンに対する需要や投資活動はマチマチだった。港湾の活動は極めて活発だったが、それ以外の運輸や倉庫の活動はマチマチだった。
雇用は前回の報告からほぼ変化なし、ほとんどの地区は横ばいで、小幅増が3地区、小幅減が2地区となった。労働需要は低調で、労働時間や残業の減少が報告されたという。いくつかの地区では、特定業種でレイオフが進んだと報告されたが、それが拡大する兆候はないとした。賃金は引き続き穏やかなペースで上昇、いくつかの地区では上昇圧力が後退したとの報告もあった。
物価は前回報告時から、全般的に穏やかな上昇となった。幅広い業種でこの先コストと価格の上昇ペースが速まるとの見方が強まったという。関税は全ての地区でコストと物価の押し上げ要因になると見られているが、上昇にはかなりのバラツキがあるとの指摘もあった。
今回のベージュブックは5月23日までに収集した情報データを基に、セントルイス連銀が取りまとめた。6月17-18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合での政策決定における討議資料となる。
Posted by 松 6/4/25 - 14:25



