2006年12月01日(金)
石油市場は明らかな供給過剰、サウジ石油相
[エネルギー]
サウジのヌアイミ石油相は1日、週末に開かれるアラブ石油輸出国機構(OAPEC)会合出席のため訪問中のエジプトでインタビューに答え、現在の石油市場は需給バランスが大きく崩れていると、供給過剰状態への警戒感を改めて示した。
供給過剰はどの程度のあるのかとの問いに対しては、1億バレルは市場から出さなければならないという。現在OECD諸国の在庫水準は約23億バレルで、1年前には21から22億バレルだったことを考えると、少なくとも1億バレルは供給が過剰になっていると分析した。また、供給過剰の解消には減産が有効だとも述べている。
10月に決定した減産については、加盟国は合意を遵守していると思うと述べる一方、次回総会における追加減産の可能性については、まずデータを見て、それから考えると明言を避けた。
需要については、北半球の暖房需要が増える10-12月期、1-3月期については問題ないとしている。また、最近のドル急落が石油収入の減少につながることに対し、強い憂慮を示した。
・・・供給過剰に対し大きな懸念を示したにもかかわらず、追加減産について明言を避けたのは、このところの価格上昇を考慮してのことでしょうか。相変わらず慎重な人です。
Posted by 松