2007年11月13日(火)
全米不動産協会、米住宅販売見通し再び引き下げ
[金融・経済]
全米不動産協会(NAR)は13日に発表した月次住宅市場見通しで、住宅販売見通しを再び引き下げた。金融焦げ付きが一巡し、仮契約の段階での販売も安定していることを理由に来年は回復するとの見方を強調しながらも、足元の情勢になると年末いっぱい金利問題が続くと慎重である。
NARによる最新の2007年住宅販売予測は中古で前年比12.5%減の566万6000戸、新築24.3%減の79万6000戸となっている。前回報告で中古を578万戸、新築80万4000戸としていたのからそれぞれ下方修正。2008年についても、中古物件を612万戸から568万6000戸、新築75万2000戸から69万3000戸にそれぞれ引き下げた。住宅着工件数の予想は2007年を前回報告時の137万戸から25.0%減の135万1000戸、来年を124万戸から113万9000戸に改定。
価格については、中古物件の中央値で2007年に21万8200ドルを予想しており、これは一年前を1.7%下回る見方である。しかし、来年には21万8300ドルとほぼ横ばいを見通している。従来予測は2007年を21万9000ドル、2008年分に22万1800ドルとしていた。新築では今年に1.6%下がって24万2500ドルとなってから、来年には24万3600ドルと0.4%上昇転換を見込んでいる。前月の報告では今年に2.1%下落の24万1400ドル、来年に1.0%上昇の24万3900ドルとしていた。
Posted by 直