2008年01月07日(月)
アトランタ連銀総裁、当局の景気に対する強い懸念明かす
[要人発言]
アトランタ連銀のロックハート総裁は7日の講演後で、米連邦準備理事会(FRB)が景気動向に強く懸念していることを明かした。会場との質疑応答のコメントであり、総裁は経済成長を鈍らせるネガティブ要因が騰勢を強めていると言及。当局の適切な措置が望まれることも指摘した。ただ、一段の利下げを見通すことは避けた。
総裁は景気後退の可能性についてはまだ小さいとの見解である。住宅問題が激しく悪化しないとあれば、今年前半の減速は必至でも後半から来年にかけての回復が依然として見込まれるとした。質疑応答の際には先週末に発表された予想以上に弱気の雇用統計について上がったが、総裁は単月のデータに過剰反応することをけん制した。
総裁はこのほか、当局の流動性供給は部分的に効果があると評価しながら、銀行も損失の開示を進めることで問題解決も早まるとの見解を示した。
Posted by 直