2008年01月08日(火)
フィラデルフィア連銀総裁、追加利下げの必要性小さいと示唆
[要人発言]
フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁は8日の講演で、今年後半の景気回復に自信を示す発言をし、さらなる利下げの必要が小さいとの見解を示唆した。総裁はむしろ、物価上昇圧力を警戒しているといい、景気減速でインフレリスクが小さくなるシナリオを描くのは尚早とけん制。最近の統計が物価の行方を懸念させるとした。また、最近の物価上昇サインはエネルギー高によるだけではないとも述べた。総裁は今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーである。
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ナイジェリアの武装グループ、大規模攻撃への準備進める
[エネルギー]
ロイター通信が関係者の話として伝えたところによると、ナイジェリア南部油田地帯の武装グループが、大規模な石油施設攻撃に備え、武器や物資の確保など準備を進めているという。アフリカ最大の産油国であるナイジェリアでは、石油収入の配分などを巡って地元住民と政府、石油企業が対立、石油産業の中心地である南部リバー郡などで数年にわたって石油施設への攻撃は石油企業職員の誘拐が続いている。先週には中心都市ポートハーコートで、政府軍による武装勢力の拠点に対する空爆への報復として警察署やホテルが襲撃され、18名もの死者が出る事件が起きている。
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11月住宅販売ペンディング指数は前月比2.56%低下
[経済指標]
全米不動産協会が発表した2007年11月の住宅販売ペンディング指数は前月比2.56%下落した。3ヶ月ぶりのマイナス転落である。市場別で最も落ち込みがきつかったのが北東部の13.03%。中西部でも4.09%と全国平均以上に下がった。西部は2.15%ダウン。南部だけが2.34%上昇した。11月の指数は前年比で19.19%下がった。
ペンディング指数は最終的な売買契約にはまだ至っていない、現在契約中の中古住宅販売の件数を指数化したもので、住宅販売の先行指標となる。通常1、2ヵ月後には契約が成立、中古住宅販売の数字に反映される。
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中国、大豆と大豆油の輸入計画
[穀物・大豆]
中国政府が110万トンの大豆と7万3000トンの大豆油を輸入する計画にあると報じられている。関係者によると、国内価格の上昇を抑えるための輸入。2月初めの春節及び3月初めの全国人民代表大会に伴って需要が増えることを意識していることを示唆している。
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ブラジル08/09年度コーヒー生産は4,129〜4,417万袋、CONAB
[コーヒー]
ブラジル農務省商品供給公社(CONAB)は8日、同国の2008/09年度コーヒー生産初回見通しを発表、4,128万8,000-4,417万 4,000 袋のレンジ内とした。08/09年度は収穫サイクルの表作にあたることから前年度の3374万袋から大幅に増加する上、2006/07年度も上回る可能性を示唆している。ただ、昨年8月末から10月初めにかけての高温乾燥気候の影響で、当初5,000万袋に迫る豊作が予想されていたのからは大きく減少する結果となった。生産は今後の天候次第で大きく変化するとしており、これは5月から8月にかけての降霜の被害を意識したコメントと思われる。
アラビカ種の見通しは3,151万5,000- 3,365万9,000袋。前年度の2,347万7,000袋から大きく増加、2006/07年度も上回るとの見方だ。ロブスタの予想レンジは977万 3,000-1,051万5,000袋で、前年度の1,026万30,00袋を下回るが、2006/07年度の949万7,000袋よりは多くなるとの見方だ。
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2008年01月07日(月)
アトランタ連銀総裁、当局の景気に対する強い懸念明かす
[要人発言]
アトランタ連銀のロックハート総裁は7日の講演後で、米連邦準備理事会(FRB)が景気動向に強く懸念していることを明かした。会場との質疑応答のコメントであり、総裁は経済成長を鈍らせるネガティブ要因が騰勢を強めていると言及。当局の適切な措置が望まれることも指摘した。ただ、一段の利下げを見通すことは避けた。
総裁は景気後退の可能性についてはまだ小さいとの見解である。住宅問題が激しく悪化しないとあれば、今年前半の減速は必至でも後半から来年にかけての回復が依然として見込まれるとした。質疑応答の際には先週末に発表された予想以上に弱気の雇用統計について上がったが、総裁は単月のデータに過剰反応することをけん制した。
総裁はこのほか、当局の流動性供給は部分的に効果があると評価しながら、銀行も損失の開示を進めることで問題解決も早まるとの見解を示した。
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2008/09年度世界砂糖市場、160万トン需給ひっ迫見通し
[砂糖]
金融大手モルガン・スタンレーは2008/09年度の世界砂糖市場が160万トンの需給ひっ迫になるとの見通しを発表した。同社では従来、09/10年度まで需給のだぶつきが続くと見越していたが、07/08年度のインド砂糖きび生産が予想を下回ったことやブラジルのフレックス車販売がなお増加基調にあるのを反映したエタノール需要の伸びを理由に供給不足の見方にシフトしたという。
モルガン・スタンレーは、このたびの修正により、09/10年度には需要が供給を550万トン上回るのを見通している。07/08年度については900万トンの供給過剰と推定。
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独FOリヒト、07/08年度世界コーヒー生産推定引き下げ
[コーヒー]
独調査会社FOリヒトは7日、2007/08年度の世界コーヒー生産推定を引き下げた。最新見通しは前年比8.9%減の1億2340万袋で、従来の1億2410万袋より少なめ。消費は前年比2.3%増の1億2520万袋、在庫は06/07年度の3820万トンに対して07/08年度は3030万トンに縮小する見方を示した。
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イラク一部で干ばつ・農相
[穀物・大豆]
イラク農相は仏通信社AFPに対し、国内の一部が干ばつに見舞われていると伝えた。雨不足で秋に作付した作物に被害が腐敗し始めており、既に電力や農具の不足、塩分の高い土壌といった問題を抱える農家に新たな悩みの種となっていることを指摘した。また、家畜用飼料問題もあることを挙げた。同氏によると、特に北部ニネベ州の45万ヘクタールに相当する小麦が問題視されているという。一方、南部や中部ではまだダムに約一ヶ月分の供給があると述べた。イラクの気象局高官は地球温暖化がイラクの雨不足の要因としている。
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石油価格は1-3月期末まで高止まりを続ける、OPEC議長
[エネルギー]
今年度のOPEC議長に就任したアルジェリアのヘリル石油相は5日、アルジェで開かれたエネルギー会議の席で記者団の質問に答え、石油価格は08年1-3月期末まで高止まりを続け、その後落ち着くとの見通しを示した。パキスタンの情勢不安やナイジェリアの暴動、米国の石油在庫取り崩しなどがここまでの価格上昇の背景にあるという。
現時点で市場には十分な石油があるとする一方、次回2月1日の総会では増産をするかどうかの決定しか行わないと発言。その後は世界経済の状況を注意深く分析する必要があるとし、もし米国が景気後退(リセッション)に陥るようならば、OPECは供給を増やすことをせず、将来の減産を検討することになるとも述べた。
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