2008年03月04日(火)
ABARE、2008/09年度世界砂糖生産2.0%減の見通し
[砂糖]
豪農業資源経済局(ABARE)は4日に発表した四半期ごとの商品レポートで、2008/09年度の世界砂糖生産が前年比2.0%減の1億6560万トンになると見通した。一方、2009/10年度には前年比プラスに転じ、そのまま2012/13年度まで増加基調が続くと予想。
しかし、中期的な生産見通しでカギはブラジルという。ABAREは砂糖きび収穫、また同国の砂糖とエタノールの生産比率を指摘。ブラジルの砂糖生産比率は2007/08年度の47%から2012/13年度に40%に下がると予想している。また、欧州連合では、砂糖ビート産業改革に伴い生産が落ちるのを見越している。
世界消費については、2008/09年度に前年度を3.4%上回る1億6270万トンと予想し、また2009/10年度以降も伸び続けるのをみている。
2008/09年度の国内生産見通しは前年比2.3%増の496万5000トンとした。2006/07年度に干ばつから生産に打撃を受けたが、2007/08年度に回復。さらに改善するのをみており、また次年度以降も着実に増えると見越している。2012/13年には512万9000トンと2005/06年度の生産規模を超えるところまで持ち直す見方を示す。また、生産増加に伴い輸出も拡大すると予想。ただ、2012/13年度の輸出予想は375万8000トンで、これは2005/06年度の388万3000トンには届かない見方である。
なお、世界は10月、オーストラリアは7月と年度初めは異なっている。
Posted by 直