2008年03月14日(金)
OPEC、08年度の世界石油需要を2万バレル下方修正
[エネルギー]
石油輸出国機構(OPEC)は14日に発表した月報で、2008年度の世界石油需要を日量8,697万バレルと推定、前月から2万バレル下方修正した。景気減速が懸念される北米を中心にOECD諸国の需要が10万バレル引き下げられた一方南米など途上国の需要が引き上げられた。08年1-3月期に需要は日量8,717バレルと2万バレルの引き下げとなったが4-6月期は8,563万バレルと3万バレル引き上げられた。需要は2007年度に前年比で119万バレル、1.41%増加、2008年度は120万バレル、1.40%の伸びとなる。
非OPEC諸国の2008年度の生産は日量5,037万バレルと前月から16万バレルの下方修正。北米、南米、旧ソ連邦などの見通し引き下げが目立った。OPECの2月生産量は日量3,209万バレルと前月から8.3万バレル増加。イランが8.1万バレル、サウジが2.1万バレル減少したものの、イラクの生産が14.6万バレルと大きく伸びた。この他、アンゴラ、インドネシアなども生産が増えている。2008年度のOPECへ石油需要は非OPEC諸国の生産見通し引き下げに伴い、日量3,168万バレルと15万バレル引き上げられた。
Posted by 直