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2008年03月20日(木)

3月フィラデルフィア連銀指数はマイナス17.4、前月から下げ渋り
  [経済指標]

フィラデルフィア連邦準備銀行が発表した3月の企業景況感指数はマイナス17.4となった。4ヶ月続けてゼロを下回ったが、前月に2001年2月以来となるマイナス24.0に落ち込んだのからは下げ渋り。指数が前月を上回ったのは6ヶ月ぶりである。市場予想と比べても僅かながら高い。

活動別では、新規受注がマイナス9.3、出荷がマイナス6.3だった。いずれも3ヶ月連続のマイナス圏だが、前月より高く、縮小ペースが鈍ったことも示す。しかし、受注残、納期、在庫は引き続きマイナス圏にあるうえ、前月から一段と低下した。雇用は前回調査でプラス転換したのが再びゼロを下回った。しかも、マイナス4.7と2003年6月以来の低水準だ。

物価については、生産コストを示す支払い指数が前月の46.6から54.4に上がった。2005年1月以来の高水準。反面、販売価格を示す受取り指数は21.2と前月の24.3より低い。

向こう6ヶ月の見通しを表す指数はマイナス0.5だった。2ヶ月連続してゼロを下回りながらも、前月のマイナス16.9だったのと比べて悲観ムード蛾大きく薄れたことを示す。新規受注がマイナス7.8からプラス8.5に著しく立ち直り、雇用もマイナス8.8からプラス0.6に回復。出荷は10.8と前月を上回り、やはり見通し改善を表す。しかし、受注残や納期、在庫については前月以上に縮小が進む見通しとなった。設備投資はマイナス2.7。2001年2月以来でゼロを割り込んだ。

物価の上昇見通しが強まった模様である。支払い見通し指数が前月36.8だったのに対して64.1と2005年9月以来の高水準。受取り見通し指数は32.1から36.2に上がり、前月下がった分の大半を戻した。


Posted by 直   

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