2008年03月31日(月)
USDA作付意向:コーンは予想以下、小麦、大豆は予想上回る
[穀物・大豆]
米農務省が発表した作付意向調査によると、08/09年度のコーン作付は8,601万4,000エーカーと前年比で8.10%減少する。2月のアウトルックフォーラムで出していた9,000万エーカーとの推定から大きく引き下げられ、市場予想平均も下回った。エネルギー高で肥料価格が上昇するなど生産コストの高さが嫌気されたほか、コーンを連作することで土地が痩せ、イールドが下がることを避けるため多くの農家が大豆など他の作物への転作を進める意向を示したことが背景にある。
大豆の作付は7,479万3,000エーカーと前年比で17.54%大幅に増加する。2月のアウトルックフォーラムの推定7,100万エーカーから大きく引き上げられ、市場予想も大きく上回った。これは過去最高だった06/07年度の7,552万2,000エーカーに迫る水準となる。ネブラスカ州で31.6%増加するなど、イリノイを除く主要生産州で軒並み前年から10%以上増加する。
春小麦の作付は1,433万3,000エーカーと前年比で7.79%増加する見通し、市場予想平均も上回った。冬小麦の作付は4,684万エーカーと前年比で 4.12%増加。前回1月推定の4,661万エーカーからは引き上げられたものの、市場意予想平均にはやや届かなかった。デュラム小麦は作付は263万エーカーと前年比で40.64%増加、全小麦では6,380万3,000エーカーと前年比で11.26%増加、市場予想も上回った。
Posted by 直