2008年05月08日(木)
ECB、政策金利を年4.00%で据え置き
[金融・経済]
欧州中銀(ECB)は8日に開いた理事会で、政策金利を年4.00%で据え置くことを決定した。
トリシエ総裁は理事会後の定例会見で、インフレは主にエネルギーと食品価格の上昇によって昨年の秋からかなりのペースで進んでおり、この状態は沈静化するまでに相当長い期間続くと指摘。欧州圏のマネーと信用の伸びが旺盛であることから、中長期的な価格上昇のリスクも高いとした。
欧州圏の経済ファンダメンタルズは引き続き良好で、最近の経済指標は穏やかな減速傾向を示しているが、GDPは成長を継続しているとした。また、金融市場の混乱に伴い先行き不透明感は、依然として普通ではないほどに高く、緊張状態も続いているとした。
また、中長期的なインフレの抑制はECBの最優先事項であることを改めて強調。現在の金融政策がそれを達成するのに寄与していると確信しているとした上で、 (物価上昇の2次的影響や中長期的なインフレリスクが具現化しないよう注力し、今後数週間の動向を引き続き注意深く見守っていくとした。
Posted by 直