2008年05月14日(水)
仏穀物局、07/08年度軟質小麦生産推定据え置き
[穀物・大豆]
仏穀物局(ONIGC)は14日、2007/08年度の国内軟質小麦生産推定を前年比7.5%減の3078万5000トンで据え置いたことを発表した。輸出については、欧州連合(EU)圏内向けを727万トンから710万トンに引き下げ、これは前年比較で15.5%減の見方。イタリアやベルギーの需要が事前予想を下回っているという。圏外向けでも20万トン下方修正して460万トンとみている。最新予測で前年比は 15.8%減少。ドル安により、エジプト向けの輸出シェアが米国に奪われていると説明した。このほか、信用問題でアルジェリアへの出荷が落ちたことも指摘。
小麦の期末在庫を323万3600トンと予想している。前月報告時で見越していた258万3000トンから大幅の上方修正。輸出の引き下げに加え、飼料向けの消費はコーンへの乗り換えによって減少しており、このため在庫積み増しが進む見方としている。最新予測は前年度の253万 2000トンを大きく上回る。
コーン生産推定は前年比15.9%増の1432万6000トンとした。4月の報告で下方修正した分を引き上げて3月時点の推定に戻した。輸出見通しはEU向けを5000トン引き上げ、前年比20.4%減の442万トンに修正した。圏外向けの出荷も従来に比べて 1万トン多い16万トンに改定。前年度から58.4%増加をみている。期末在庫見通しは297万1000トンとした。前年度の191万5000トンを上回るとの見方は維持したが、前回報告での325万4000トンから下方修正。
ONIGCはまた、2008/09年度の国内コーンを初めて取り上げ、作付が前年比4.2%増の155万ヘクタールになると見通した。ただ、作業期間中の降水量次第で下方修正もあり得ることを記している。 2008/09年度の穀物全体で作付は前年比3.6%増の920万ヘクタールとみる。
Posted by 直