2008年05月20日(火)
4月生産者物価指数は前月比0.17%、コアは0.42%上昇
[経済指標]
米労働省が発表した4月の生産者物価指数(PPI)は前月比0.17%上昇した。前月の1.09%から著しい伸び悩み。市場予想も下回った。しかし、変動の激しいエネルギーと食品を除くコア指数は0.42%上がり、こちらは2ヶ月ぶりの高い伸びで、市場予想以上でもある。
エネルギーが 0.17%下がった。昨年末以来の前月比マイナスである。ただし、季節調整前では上昇。ガソリンが4.65%とやはり今年初めての下落となり、反面、エネルギー同様に季節調整前だと前月より高い。暖房油や住宅用および工業用天然ガスがそれぞれ前月から上昇した。エネルギーと並んで変動の激しい食品が横ばい。内訳を見ると上昇したものが目立ち、中でも精米価格が17%以上上がった。しかし、鶏卵は約12%下落し、青果、牛肉、焙煎済みコーヒー豆も値下がり。
コア部分で資本財が0.39%下がった。金属成形の機械が2%近い値上がりとなり、商業用家具、小型トラック、鉱業用機械は揃って 1%を超える上昇。下げたのは船や石油採掘機、発電機などだった。コンピューターも下落。食品・エネルギー以外の一般消費財のうち、玩具や家具が上昇し、乗用車は0.13%上がった。しかし、スポーツ用品、装飾品などは前月よりダウン。
PPIは前年比較すると6.40%上昇し、前月時点での伸び率を下回る。一方、コアの前年比伸び率は3.04%。前月の報告時に2.80%だったのを上回り、1991年12月以来の高水準である。
Posted by 直