2008年12月04日(木)
ECB、政策金利を75bp引き下げ、年2.50%に
[金融・経済]
欧州中銀(ECB)は4日に開いた理事会で、政策金利を75bp引き下げ年2.50%とすることを決定した。前月の理事会で50bpの引き下げを行ったのに続く措置となる。
トリシエ総裁は会見で、前回の理事会以降インフレ圧力は低下を続け、インフレはこの先安定的とされる水準内にとどまると予想、インフレの低下は主に商品価格の下落と経済活動の急速な減速によるものとした。金融市場の混乱はより深く、広範囲に及んでおり、世界と欧州圏の需要は長期間にわたって落ち込むと指摘、マネーの拡大は引き続き強いものの、将来的に伸びが鈍る兆候が見られるとした。先行きの不透明感は、依然としてかつて例を見ないほどに強いという。 ECBはインフレ見通しを中長期的な目標に収まるように維持する一方、持続的な成長と雇用、そして金融市場安定をもたらすための支援も行うため、今後も市場の動向を注意深く見守っていくとした。
Posted by 直