2008年12月12日(金)
11月小売売上高は前月比1.76%減、予想以下の落ち込みにとどまる
[経済指標]
米商務省によると、11月の小売売上高は前月比1.76%減少した。調査史上初めてとなる5ヶ月連続ダウン。ただし、前月の2.95%減よりスローダウンし、また市場予想ほどの落ち込みにもならなかった。なお、10月の減少率は速報段階での 2.77%から改定である。
11 月の項目別売上高で最もきつい減少がガソリンの14.69%だった。10月も2けたのマイナスだったが、11月は一段と大きくダウン。このため、ガソリンを除いた小売売上高は前月から0.23%減にとどまる。次いで大きな減少となったのが自動車及び自動車部品の売上高。2.77%減り、582億3500万ドルと1999年9月以来の低水準を記録した。ただ、減少率は10月から縮小し、自動車関連を除いた売上高も1.56%減少と市場予想より小幅マイナス。さらに、自動車とガソリンを除いて11月の小売売上高は0.34%増加になる。
ガソリンや自動車関連とともに振るわなかったのは通信販売などのむ店舗販売と建設資材・造園だった。いずれも約1%のマイナス。一方で、電気機器やスポーツ・趣味・音楽、デパートが揃って2%以上増加した。それぞれ前月の減少以上の前月比プラスでもある。総合小売店や衣料品もプラス転換し、健康関連が前月より伸びペースが加速した。
Posted by 直