2008年12月18日(木)
12月フィラデルフィア連銀指数はマイナス32.9、予想上回る
[経済指標]
フィラデルフィア連邦準備銀行が発表した12月の企業景況感指数はマイナス32.9となった。指数は昨年12月より今年9月を除いて毎月ゼロを下回り、 11月に1990年10月以来の低水準を更新。12月もビジネス不振を示す水準だが、前月よりやや高く、また市場予想も上回った。
ただ、活動別の指数は前月からさらに落ちたものが大勢である。雇用がマイナス28.7。前月のマイナス25.2から下がり、1982年9月以降最低となった。納期は前月のマイナス20.6からマイナス22.8にダウンで、これは2001年8月以来の低水準だ。出荷は前月に比べてほぼ10ポイント低いマイナス 28.7。これは2001年2月までさかのぼる。在庫がマイナス31.1、1985年7月以来の低水準となった。受注残は昨年9月から続けてゼロを下回り、しかも12月はマイナス32.3と1995年7月以来の水準に落ちた。一方、新規受注はマイナス25.2で、前月のマイナス31.4より高い。
生産コストを示す支払い指数がマイナス33.2となった。11月に2003年7月以来でゼロを割り込み、12月にはさらに落ちて1968年5月に始まったの調査で最低を更新。販売価格を示す受取り指数はマイナス37.8で、こちらも前月の2003年7月以来のマイナス転落を経て、史上最低を記録した。
向こう6ヶ月の見通しを表す指数がマイナス14.5となった。2月の年初来最低に次ぐ低水準である。雇用はマイナス30.2、設備投資マイナス21.6、在庫がマイナス46.6。いずれも前月を下回り、過去最低となった。新規受注がマイナス10.0と1979年9月以来の水準に落ち込んでいる。一方、出荷は前月のマイナス15.1からマイナス3.1、受注残がマイナス22.1から.マイナス16.5にそれぞれ下げ渋った。
支払い見通し指数マイナスが26.6となり、受取り見通し指数はマイナス20.2である。揃って前月から低下し、過去最低の記録も塗り替えた。
Posted by 直