2009年02月02日(月)
12月個人消費支出は前月比1.03%減、予想以上の落ち込み
[経済指標]
米商務省によると、2008年12月の個人所得は前月比0.21%減少した。3ヶ月連続ダウン。ただ、11月の前月比が速報での0.17%から0.36%に改定となったことから、12月にペースがスローダウンした格好である。市場予想と比べても小幅マイナス。
12月の所得内訳をみると、給与が0.33%落ちた。4ヶ月連続ダウンで、また前月の約2倍のマイナス幅だ。しかし、年金等は0.01%と僅かに前月を上回った。資産所得が1.45%と前月並みの落ち込み。家賃収入は5%近い伸びとなり、3ヶ月連続増加になる。
可処分所得は0.24%減少した。3ヶ月連続ダウン。
個人消費支出は前月から1.03%減となった。これで6ヶ月続けての減少であり、市場が予想していた以上の落ち込みだ。非耐久財支出が3.52%、5ヶ月連続ダウン。耐久財支出は1.30%減り、11月に3ヶ月ぶりのプラス転換したのが再び前月より落ちた。サービスが0.17%増加。ただ、11月の前月比は速報で0.11%増だったのから0.01%減に改定である。
貯蓄率は3.57%だった。昨年5月以来の高水準。また、11月は速報値2.79%から2.82%に改定となった。
物価指標となる個人消費支出物価指数(PCE Index)は前月比0.51%下落した。11月に1%以上落ち込んだのと比べてペースは鈍い。金融当局がインフレの目安にしているといわれるエネルギーと食品を除いたPCEコアは0.03%のマイナスで、3ヶ月連続して前月比ほぼ横ばいである。前年比較では、全体指数が0.63%上昇した。コア伸び率は 1.66%。これで2ヶ月続けて当局の許容レンジ上限2%を下回った。
Posted by 直