2009年02月12日(木)
ストラテジーグレイン、2009/10年度EU穀物生産見通し僅かに修正
[穀物・大豆]
ストラテジーグレインは12日に発表した月次市場報告で、2009/10年度の欧州連合(EU)穀物生産見通しを2億 8580万トンとした。前月報告での2億9590万トンから僅かな修正で、前年比は5.2%減少の見方である。2008/09年度穀物生産については、前月時点で3億1240万トンと推定したのを3億1200万トンに改定。
最大規模の軟質小麦について2009/10年度に前年比5.6%減の1億3220万トンと見通す。前回報告で1億3230万トンだった。1月初めの寒波による影響は限定的との見方を示している。このほか、2009/10 年度のEU小麦需要について、飼料向けでの減少をエタノールやでんぷん向けで補い、前年並みになるとした。天候問題を抱えることがない限り、2300万トンの供給過剰見通しであり、この結果1500万とから2000万トンの輸出が可能になるという。
2009/10年度のコーン生産は前年比7.1%減の5780万トンと見通している。前月報告での5800万トンから小幅引き下げた。
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フランス、環境リスク不透明な間は遺伝子組み換えコーン禁止
[穀物・大豆]
フランスのフィヨン首相は12日の記者会見で、米化学大手モンサントが開発した遺伝子組み換えコーンについて、環境リスクが不透明な間は国内生産を禁止すると発表した。フランスは欧州委員会による判断街であることも示している。欧州委員会はフランスとオーストリア、ギリシャ、ハンガリーに遺伝子組み換え種解禁を要請しており、この日の会見に同席したバローソ欧州委員長はフランスなどとの交渉は継続していることを示唆。また、16日に欧州連合内の食品安全保障について会議を開くという。
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ロイヤルダッチシェル、ナイジェリアでフォース・マジュールを発動
[エネルギー]
ロイヤルダッチシェルの広報担当者は12日、ナイジェリアのボニー石油ターミナルからの2月と3月分の石油輸出について、顧客に対し治安悪化の懸念があるとの理由から不可抗力による出荷不履行(フォース・マジュール)の発動を10日付で宣言したことを明らかにした。シェルでは同国南部油田地帯の武装勢力から地域からの撤退しなければ施設への攻撃を激化させるとの警告を受けており、期限とされる2月14日を前に施設から従業員を避難させることを決定したという。
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1月小売売上高は前月から1.05%増加、マイナス予想覆す
[経済指標]
米商務省によると、1月の小売売上高は前月比1.05%減少した。7ヶ月ぶりに前月を上回り、予想外のプラス転換である。なお、昨年12月の前月比は速報段階での2.66%減から3.04%減に改定となった。
1 月の売上高内訳を見ると、最も規模の大きい自動車および部品が1.60%増加した。ガソリンが2.64%アップ。通信販売など無店舗販売、電気製品、食品・飲料も2%を超えるプラスだった。このほか、衣料品が1.59%、総合小売店は1.08 %それぞれ増えた。もっとも、百貨店に限ると0.28%減少。建築資材・造園は3.19%落ち込み、家具が1.26%ダウンである。
自動車関連を除いた小売売上高が0.94%増えた。6ヶ月ぶりの前月比プラスで、やはり予想に反しての増加である。ガソリンを除いた小売売上高は前月から0.92%、自動車とガソリンを除いて0.76%それぞれアップ。
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メキシコ組合、2008/09年度砂糖生産見通し10万トン引き下げ
[砂糖]
メキシコ砂糖きび農家組合は、2008/09年度(11月-10月)の砂糖生産見通しを引き下げた。従来550万トンを見越していたのを540万トンに修正し、前年殿552万1000トンを下回る見方。下方修正の理由は不明。
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2009年02月11日(水)
1月の米財政収支838億ドル赤字、事前予想上回る
[経済指標]
米財務省によると、1月の財政収支は838億1500万ドルの赤字だった。前年同月は178億3900万ドルの黒字。2ヶ月連続して赤字転落である。背景にあるのが金融対策に絡む歳出増加で、一年前から41.26%増えて3099億2400万ドルだった。歳入は2261億900万ドル、前年比較で 11.41%減少。1月の財政赤字は市場予想や米議会予算局(CBO)の見通し以上だった。
2009会計年度の財政収支は10月の年初からあわせて5690億1300万ドルの赤字となった。前年同期の889億7600万ドルの約5.4倍である。
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中国政府系シンクタンク、08年穀物・油種生産推定据え置き
[穀物・大豆]
中国政府系シンクタンクの国家穀物油種情報センター(CNGOIC)は11日に発表した月次報告において、2008年度の穀物および油種生産推定を据え置いた。コーンが1億6550万トンで、前年から8.67%増加の見方。大豆は前年比29.67%増の1650万トン、小麦は2.93%増の1億1250万トンとしている。
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IEA、09年世界石油需要を57万バレル引き下げ
[エネルギー]
国際エネルギー機関(IEA)は11日に発表した月報で、2009年度世界石油需要を日量8,470万バレルと推定、前月から57万バレル下方修正した。OPECの1月の生産量は日量2,900万バレルと前月から95万バレル減少、一方加盟国の生産余力は日量440万バレルに増加している。12月時点でのOECD諸国の在庫は26億7,300万バレル、消費の57日分をカバーしている。
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12月貿易収支は399.3億ドルの赤字に縮小
[経済指標]
米商務省が発表した2008年12月の貿易収支は399億2900万ドルの赤字となった。2002年11月以来の小幅赤字。12月は前月から3.98%減少。2ヶ月連続ダウンだが、11月に3割近く縮小したのからはは大きくスローダウンである。2008年の赤字は年初からあわせて6770億9900万ドル。前年3.31%下回り、2004 年以来の小幅な年間赤字だ。なお、商務省は季節調整の修正を行ったため、2008年1月から11月の貿易赤字は全て従来推定から改定となった。
12 月の輸出が前月比5.99%減となった。5ヶ月連続ダウン。1338億400万ドルと昨年5月以来の低水準である。モノが8.57%のマイナス。カテゴリー別では、工業品が16.70%と最もきつい落ち込みで、化学品やプラスチック製品、燃料油などほぼ軒並み前月割れである。自動車関連も14.02%と 2ケタ減。飲食品・飼料と消費財、資本財も工業品などに比べるとやや鈍いペースながら前月から減った。サービス輸出は0.44%ダウン。
輸入が1737億3300万ドルと、2005年9月以来の低水準である。前月からは5.53%のマイナス。これで5ヶ月連続ダウンだが、前月の約半分のマイナス幅で、減少がスローダウンした格好である。モノが6.68%とこちらも前月の半分近い減少幅。輸出同様に全てのカテゴリーが前月を下回り、このうち最も大きく落ちたのが工業品。11.55%減り、主因はエネルギー関連だ。
原油だけで季節調整前にして8.51%%減少。買い付け規模自体は前月から18.31%増えて、日量1031万7000バレルだった。しかし、単位価格が2ヶ月連続して2割を超える下落となり、49.93ドルと 2005年12月以来の低水準を更新したことから輸入は金額ベースで減少した。原油は季節調整後でも落ち、また石油製品から天然ガスとエネルギー関連、金属類、化学品などほぼ全ての工業品が前月を下回っている。このほか、自動車関連が9.35%、6ヶ月連続減少。資本財ではコンピューターや通信関連が振るわず、消費財ではアパレル、家具、宝飾品などの減少が目立った。サービス輸入は0.38%減った。
物価上昇を考慮した実質値(リアルマネー)ではモノの赤字が前月比8.06%増の432億9300万ドルだった。石油関連が28.07%のプラス。しかし、非石油は3.97%減少した。
国別で赤字最大の対中国が198億8000万ドルとなった。前月の230億5700万ドルから縮小。カナダとのギャップ燃え前月より縮んだ。反面、対日は 49億7100万ドルから52億7200万ドルに膨らみ、対メキシコも前月から拡大。石油輸出国機構(OPEC)に対する赤字は46億6300万ドルと、前月の56 億1400万ドルからダウン。ナイジェリア、ベネズエラに対する赤字が縮小し、しかし、サウジアラビアとの不均衡は進んだ。
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