2009年02月13日(金)
2009/10年度世界コーヒー需給、600万-800万袋逼迫見通し
[コーヒー]
国際コーヒー機関(ICO)は13日、2009/10年度世界需給初回見通しを発表し、600万-800万袋の供給不足を見越していることを明かした。 ICOディレクターのオゾリオ氏は米通信社ダウ・ジョーンズとのインタビューで、最大生産国ブラジルの生産落ち込みを理由にしており、また、コロンビアやメキシコ、中米で現在進行中の2008/09年度収穫が事前見通しを下回っている影響もあるという。
ICOの需給見通しはオゾリオ氏が昨年12月にみていた500万-600万袋以上に逼迫する見方になる。ただ、昨年暮れ時点ではブラジルの公式見通しが発表される前だったことや、中南米の不作を反映していなかった。
オゾリオ氏は、2009/10年度の世界生産を1億2500万袋と予想している。これは前年度推定の約1億3340万袋から6.3%減少の見方。ブラジルについて2番目に生産規模の大きいベトナムで1800万-2000.万袋になるのを見込む。一方、ペルーでは約50万袋減少見通しであり、メキシコ、中米、アフリカ、東南アジアは大きな変動なしとの見方。
ICOは、世界的な経済危機の中でも消費が底堅いとの見方を示す。2009年には最低でも前年から1.6%増加し、1億3000万袋になるという。2008年には前年比2.4%増の1億2800万袋だったことから、とりあえず伸び悩みの見方ではある。それでも、オゾリオ氏はこれまで確認済みの販売報告などをベースにした一次分析から著しくスローダウンを懸念する必要がないと判断しているという。
Posted by 直