2009年02月20日(金)
1月消費者物価指数は前月比0.28%上昇、ほぼ予想通り
[経済指標]
米労働省が発表した1月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.28%上昇した。3ヶ月ぶりの前月比プラスで、ほぼ市場の予想通りである。なお、2008 年のデータは新しい季節調整のもとで全面的な修正となった。昨年12月の前月比が速報で0.74%低下だったのから0.79%低下に改定。
変動の激しいエネルギーが1.74%上がり、5ヶ月ぶりの上昇となった。ガソリンが5.96%のプラス。しかし、天然ガスや燃料油がそれぞれ4%近いマイナスで、ガス・電力も一段と下がっている。食品は0.06%上昇した。もっとも、値上がりが進んだのは砂糖・甘味料、非アルコール飲料ぐらい。野菜・果物、食用油がそれぞれ1%強落ち、大勢はより限定的な値上がりだった。
変動の激しいエネルギーと食品を除いたコア指数は0.18%上昇である。市場予想より若干高め。コア指数も修正対象で、12月分は速報時に0.02%と僅かにも前月を下回っていたのから0.01%と極めて小幅な上昇に改定。このため、コア指数は1980年から前月比プラスを維持している格好となる。
コア部分では、アパレルが0.26%上昇した。特に紳士服が1%以上と大きな値上がりであり、また5ヶ月ぶりのプラス転換だ。新車が0.28%アップで、こちらは昨年7月以来で前月を上回った。しかし、中古車は12ヶ月連続下落。家賃が0.33%と前月以上の伸び率を記録し、医療も前月よりペースが加速して0.44%上がった。一方、航空運賃は5ヶ月続けてダウン。2.13%落ち、前月の2倍近い下げ幅だった。
1月のCPI は前年同月と比べると0.15%低下した。2ヶ月連続の前年割れ。最後にCPIが連続して前年比マイナスとなったのは1954年9月から1955年8月にかけてだった。コアは前年同月比1.66%上昇で、2004年8月以来の小幅プラスである。
Posted by 直