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2009年03月05日(木)

米小売販売、2月は高級店中心に情勢なお厳しい
  [金融・経済]

米小売大手各社が5日に発表した2月の販売結果は基本的に情勢がなお厳しいことを示した。特に振るわなかったのが高級品を扱う業者。ただし、中間以下の所得層を対象としたチェーンには予想ほど落ち込まなかったものが少なくない。在庫管理が奏功し、また天候が例年に比べて穏やかだったのもプラスに効果した模様。

国際ショッピングセンター協会(ICSC)が各社データをベースに試算した2月の既存店売上高は前年同月比0.1%減少した。5ヶ月連続の前年割れだが、1月の1.6%に比べて減少ペースが鈍化。ICSCでは、前月に続いてウォルマート・ストアーズの増加結果が売上高を押し上げたことを認識しており、ICSCのチーフエコノミストは景気後退の中で消費抑制も進んでいるともコメント。それでも、売上高からウォルマート効果を除いて1月の4.8%減に対し、2月は4.3%と前月をやや下回る減少だ。

高級百貨店サックス、ニーマン・マーカス、ノードストロムが総じて不調だった。サックストニーマンは揃って2割を超える落ち込みで、ノードスロトムの販売も5.4%ダウン。

一方、小売最大手のウォルマートは前年同月比5.1%増となった。アナリストが見越していた2倍の伸びである。昨年秋から消費支出が急速に細っている中で、ウォルマートだけは当初から底堅い結果を維持しており、ライバル社以上に大きな値引きが寄与しているためである。同社は販売結果とともに15%の配当引き上げも発表した。

ウォルマートともに2月の販売増加を見たのは1ドルショップチェーンのファミリー・ダラー・ストアーズだった。前年から 6.4%の増加。ディスカウントストア2位のターゲットは4.1%減少したが、事前予想は下回るマイナス幅だった。また、ティーンエージャーに人気の高いアパレル専門エアロポスタール、ホット・トピックはいずれも約1割高。同業のウェットシールやアメリカン・イーグル・アウトフィッターズは予想以下の減少にとどまった。

Posted by 直   

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