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2009年03月09日(月)

カナダ農務省、2009/10年度全小麦作付見通し引き下げ
  [穀物・大豆]

カナダ農務省(AAFC)は2009/10年度(8-7月)穀物・油種需給見通しで、全小麦の作付を引き下げた。1月の初回見通しで2389万5000エーカーとしていたのから2327万7000エーカーに改定し、前年比較は6.9%減少の見方である。デュラム小麦だけで 18.0%減の494万2000エーカー。やはり従来の560万9000エーカーから下方修正だ。

コーンは310万9000エーカーから308万4000エーカーに引き下げた。しかし、前年比3.7%増と増反の見方は維持している。

小麦に次いで規模の大きいカノーラについて農務省はこれまでも前年度に記録した過去最高1615万9000エーカーを上回るのをみていたが、最新見通しでは 1723万5000エーカーと、1月時点で見越していた1680万3000エーカーからアップ。大豆は前年比8.7%増の321万2000エーカーで据え置き。

生産見通しでは、全小麦が前年比16.3%減の2395万トンとし、1月時点での2509万トンから引き下げた。カノーラは28万トン引き上げて1168 万トンとみている。ただ、7.6%ダウンと前年割れの見方を維持。コーンは5万トンの下方修正で、前年を0.9%下回る1050万トンを見越す。大豆は 335万トンの見通しを維持した。前年からは0.4%増の見方である。

全小麦の輸出見通しについて前年割れに転じた。1月の報告では 1800万トンを見込んでいたのを1690万トンに改定し、前年度の1780万トンより落ちる見方だ。カノーラは650万トンから690万トンに上方修正で、これも前年の670万トン以上となる見方にシフトである。大豆は50万トン引き上げたために前年と同じ175万トンになるとの見通しに改定。コーンは前年と同水準の30万トン見通しを維持した。

当局はこのほか、全小麦の期末在庫が前年度の680万トンから540万トンに縮小の見通しを明かした。従来見通しからは70万トン引き下げ。コーンは前年比変わらずの120万トン見通しから修正なし。大豆は一年前を5万トン上回る35万トンを見通しており、5万トンの引き下げである。カノーラは60万トンカットして230万トンとした。前年より30万トン下回る見通しだ。

Posted by 直   

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