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2009年03月11日(水)

USDA需給:小麦在庫は前月から引き上げ、コーンと大豆は引き下げ
  [穀物・大豆]

米農務省が発表した需給報告によると、08/09年度の米国内小麦需給は、供給面で輸入見通しが1,000万ブッシェル上方修正される一方、需要面では食料需要が2,500万ブッシェル、種子が200万ブッシェルの下方修正となった。輸出も2,000万ブッシェル引き下げられたため、期末在庫は7億 1,200万ブッシェルと前月から5,700万ブッシェルの引き上げとなった。品種別では、硬質赤色種と春小麦の上方修正が主で、このあたりは輸出見通しの修正によるもの。一方白色種は引き下げとなっている。在庫率は32.17%と30%台まで上昇している。特に大きな修正ではないが、在庫下方修正を予想する向きが多かっただけにやや強気のサプライズとなった。

コーンの国内需給は、供給面が前月から据え置き。需要面ではエタノール需要が1 億ブッシェル上方修正される一方、輸出見通しが5,000万ブッシェルの引き下げとなり、期末在庫は5,000万ブッシェル下方修正され17億4,000 万ブッシェルとなった。エタノール需要の引き上げは、ガソリン価格の上昇を受け生産マージンが改善、生産意欲が高まるとの見方が背景にある。市場では在庫の小幅引き上げを予想する向きが多かった。

大豆の国内需給は、供給面は前月から据え置き。需要面では国内圧搾需要が1,000万ブッシェル引き下げられる一方、輸出見通しが3,500万ブッシェル引きの引き上げとなり、この結果期末在庫は2,500万ブッシェル引き下げられ1億8,500 万ブッシェルとなった。大豆ミールは生産、国内消費共に15万トンの下方修正で、在庫は前月から据え置き。台油は生産が1億6,500万ポンド引き下げられた一方、国内消費ではバイオ燃料需要が7億ポンドの大幅下方修正となったため、期末在庫は5億3,500万ポンド上方修正された。

Posted by 直   

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