2007年01月16日(火)
市場は相当な供給過剰状態、ナイジェリア石油相
[エネルギー]
ナイジェリアのダウコル石油相は石油会議出席のため訪問中のインドでインタビューに答え、OPECが追加減産について検討するのは2月になってからとの認識を述べた。2月1日からは昨年12月のナイジェリア総会で決定した日量50万バレルの減産が実施されることを念頭に、現時点で判断することはせず、まずは市場の反応を見るべきだという。これまでに決定した合計17万バレルの減産で十分かとの問いかけには、2月になってみなければ分からないとした。
また、現時点で正確な数字を挙げることは出来ないが、市場は相当な供給過剰の状態にあるとの認識も示した。
OPECの減産遵守については、(減産は)計画通りに進んでおり何も問題はないとし、ナイジェリアの石油生産は現在日量2万バレルまで減っているという。インドとの関係については、現在のような第3者経由ではなく、インドに対し直接原油を販売する可能性を話し合うと述べた。
・・・ サウジほど明確に可能性を否定したわけではないが、少なくとも2月までは総会開催は見送るべき立場。ただ、市場の認識については現在もなお相当な供給過剰状態にあると、サウジよりは危機感は強いようだ。ナイジェリアはもともと地元武装勢力の石油施設攻撃などで生産が大きく落ち込んでおり、ここまでの減産遵守にはほとんど問題なかったと思われる。ただ、これ以上生産を引き下げることには、抵抗感があるようだ。
Posted by 松