2007年01月10日(水)
インフレリスクは依然として存在、シカゴ連銀総裁
[要人発言]
シカゴ連銀のモスコウ総裁は10日、アイオワ州で講演を行い、インフレリスクは依然として存在し、適正な水準に落ち着くまで注意深く動向を見守る必要があると、インフレに対する警戒感を改めて示した。モスコウ総裁は今年度のFOMC投票メンバー。
景気見通しについては、GDPは今後数年間潜在成長力をやや下回るペースで伸びていくと予想。労働生産性の伸びや好調な雇用、エネルギー価格の下落で家庭や企業の購買力が増すことなどが成長を下支えするとした。住宅市場については、住宅建設は更に落ち込むとしたものの、経済全般に波及することはないとの見通しを示している。
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インドで10万トンの砂糖輸出が成約
[砂糖]
インドの砂糖業界幹部は10日、これまでに少なくとも10万トンの輸出成約があったことを明らかにした。価格は船積み(FOB)で1トン335から347ドル、バングラデシュ、スリランカ、インドネシアに出荷されるという。また週末までに成約は20万トンに上る可能性があるともしている。インド政府は先月一定期間内に輸入された粗糖からの生産分に限定して砂糖輸出を解禁、3日に正式な輸出許可を発行した。
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ベラルーシ、ロシア産原油への関税を撤廃、紛争解決へ
[エネルギー]
ベラルーシ政府は10日、国内のパイプラインを通過するロシア産原油対する課税措置の撤廃を明らかにした。ベラルーシはロシアが今年度の天然ガス販売価格を2倍以上引き上げたことへの対抗策として1バレル6.14ドルの関税を課す決定、8万トンの原油を関税としてパイプラインから抜き取るなどした。ロシアはベラルーシ経由の欧州向け原油供給を一時停止するなどで対抗、両国の対立は欧州のロシアに対するエネルギー依存体制を浮き彫りにした。今回ベラルーシが関税を撤廃、抜き取った原油もパイプライン内に戻すことを決定したことで、原油供給は通常の状態に戻ると見られる。
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ナイジェリアでパイプライン作業員10名が誘拐
[エネルギー]
ナイジェリア政府関係者によると、同国南部の油田地帯でパイプライン作業員何者かに誘拐された模様。連れ去られたのは韓国人9名とナイジェリア人1名。犯行声明は出ておらず、有力武装グループのMENDは反抗を否定している。
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在庫統計:石油製品在庫は予想を上回る大幅積み増し
[エネルギー]
米エネルギー省から10日に発表された在庫統計では、
ガソリン在庫が前週から376万バレル、留出油が540万バレルの積み増しと、
それぞれ予想を大きく上回る弱気の結果となった。
一方、原油は輸入の減少などにより499万バレル減少している。
詳細はこちら
1月5日現在 | EIA発表 | 前週比 | API発表 | 前週比 | 市場予想 | ||
原油在庫 | 314686 | ↓ 4990 | 313279 | ↓ 7724 | ↑ 817 | ||
ガソリン在庫 | 213295 | ↑ 3763 | 216489 | ↑ 8571 | ↑ 1850 | ||
留出油在庫 | 140965 | ↑ 5402 | 147147 | ↑ 4044 | ↑ 2539 | ||
製油所稼働率 | 91.45% | ↑ 0.41 | 92.30% | ↑ 1.90 | ↑ 0.17 | ||
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11月卸売在庫は市場予想上回る伸び
[経済指標]
11月卸売在庫は前月比1.30%増と市場予想の0.5%を大きく上回る結果となった。
非耐久財の在庫が2.77%と大きく増えたのが要因の一つ。
詳細はこちら
06年11月 | 前月比 | 06年10月 | 市場予想 | ||
卸売在庫 | 396654 | ↑ 1.30% | ↑ 0.44% | ↑ 0.50% | |
卸売在庫率 | 1.20 | ↑ 0.00 | 1.19 | ||
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11月貿易赤字、05年7月以来の低水準
[経済指標]
11月の貿易収支は582.3億ドルの赤字と前月から0.97%
赤字幅が縮小、05年7月以来の低水準となった。
輸出が大きく伸びたのに対し、工業製品や原油の輸入が減少し
輸入が伸び悩んだことが主な要因。
詳細はこちら
06年11月 | 前月比 | 06年10月 | 市場予想 | ||
貿易収支 (モノ+サービス) | ▲58233 | ↓0.97% | ▲58804 | ▲59000 | |
>モノ(Goods) | ▲64699 | ↓0.50% | ▲65027 | ||
>サービス | 6466 | ↑ 3.90% | 6223 | ||
輸出 (モノ+サービス) | 124763 | ↑ 0.89% | 123665 | ||
輸入 (モノ+サービス) | 182996 | ↑ 0.29% | 182469 | ||
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2007年01月09日(火)
出来るだけ早く追加減産を行う、カタール石油相
[エネルギー]
カタールのアティーヤ石油相は9日、最近の原油価格急落を受けアル・ハミリOPEC議長と電話での協議を行ったことを明らかにした。全ての加盟国は割り当てられた減産を遵守する必要があることを確認したという。既に同国の石油販売部門に対し、昨年12月に開かれたナイジェリア総会で決定された追加減産をできるだけ早く実行するように指示したという。またサウジも同様の指示を出していることも付け加えた。
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原油生産削減検討を閣議で命令、ロシア大統領
[エネルギー]
ロシアのプーチン大統領は9日に開かれた閣議で、ベラルーシが欧州向け原油のパイプライン輸送を停止したことを受け、担当閣僚に対し生産量削減について石油会社と協議するよう命令した。AP通信社が伝えている。国内の石油精製能力に限界があるため、輸出が滞れば生産を減らすしかないという。
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ロシアの12月原油生産は前年比1.5%増
[エネルギー]
ロシア産業エネルギー省のデータによると、12月の同国石油生産は原油とコンデンセートあわせて4,140万トン(日量978.9万バレル)と前月から0.4%、前年から1.47%増加した。2006年度累計では4億8,040万トン(964.8万バレル)と前年比で2.17%の増加。輸出は12月が1,830万トン(日量432.71万バレル)、06年度累計が2億890万トン(419.5万バレル)。
12月の天然ガス生産は602億立方メートルと前年から1.8%増加、06年度累計では6,562億立方フィートと前年から2.4%の増加となった。
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OPECは決定された減産を実行すべき、ナイジェリア石油相
[エネルギー]
ナイジェリアのダウコル石油相は9日、ダウジョーンズ社のインタビューに答え、OPECは過去2回の総会で決定した日量170万バレルの減産を完全に実行すべきと、遵守の必要性を訴えた。最近の価格急落についての対応についての質問に答えたもので、まず決められた減産を行い、それでも必要ならば追加減産を行うという。また、臨時総会開催については、現時点では他の加盟国閣僚と話をしていないが、まもなく協議に入る予定だという。
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12月OPEC生産は前月比20万バレル増、ペトロロジスティクス
[エネルギー]
タンカーサービス大手のペトロロジスティクス社が9日に発表した最新推定によると、12月のイラクを除くOPEC10ヶ国の生産量は日量2,730万バレルと前月から10万バレル増加した。イラクの生産も10万バレル増えており、加盟国全体では2,930万バレル20万バレルの増加となる。
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