2007年01月16日(火)
市場は70-100万バレルの供給過剰、ベネズエラ石油相
[エネルギー]
ベネズエラのラミレス石油相は15日に開いた記者会見で、現在市場は70万バレルから100万バレルの供給過剰にあるとの見方を示した。在庫は依然として過去の平均より高い水準にあると、供給過剰がもたらす価格下落に対する警戒感を新ためて強調した。石油相はこれに先立ち、イランと共同でOPECに対し緊急総会開催を働きかける意向を示している。
またOPEC総会で決定した減産を実行するため、今後オリノコ河流域プロジェクトからの輸出を厳しく監視していく方針も明らかにしている。ベネズエラ政府は昨年オリノコ河における生産を13.8万バレル減らすよう企業に命令したが、プロジェクトが欧米の石油メジャー中心に運営されていることから、減産が徹底されていないという。この問題は政府がプロジェクトの主導権を握ろうとしている理由の一つとの指摘した。また、エクソンモービルが運営しているセロ・ネグロプロジェクトでは、減産によって通常行っている10.5万バレルの輸出が不可能になるため、近々不可抗力による不履行を宣言するとの見方も示した。セロ・ネグロに対しては、日量3.7万バレルの減産を命令したという。エクソンモービルはこの件に関してコメントしていない。
Posted by 松