2009年07月01日(水)
6月ISM製造業指数は44.8に上昇、予想やや上回る
[経済指標]
米供給管理協会(ISM)によると、6月の製造業景況感指数は44.8となった。指数は昨年2月から好不調の分岐点となる50を下回っているものの、今年に入ってからは前月比プラスを続けている。この結果、6月は昨年9月以来の高水準だ。市場予想もやや上回った。18ある業種で6月にビジネス拡大を報告したのは石油関連や印刷関連、木製品メーカーなど7つ。改善した業種の数が一段と増えた。
活動別で前月を上回った指数が多く、特に改善が目立ったのは生産と雇用だ。生産は6.5ポイント上がって52.5。昨年8月以来で50を超え、また水準的には昨年1月以来の高さである。雇用は前月の 34.3から40.7にアップとなり、これは昨年9月以来の高水準。輸出が前月比1.5ポイント高の49.5とほぼ横ばいの水準に持ち直した。
一方、新規受注は前月に51.1と2007年11月以来で50台に乗せたのが、6月に49.2に下がった。受注残は前月より0.5ポイント低い47.5。在庫が30.8と1982年7月以来の水準に落ちた。
価格指数は前月の43.5から50.0に上昇した。昨年9月以来の高水準。ISMは価格指数の上昇を需給バランスの改善を示すとコメントしている。
Posted by 直