2009年07月01日(水)
全米不動産協会、中古住宅販売見通し引き下げ
[金融・経済]
全米不動産協会(NAR)は1日に発表した月次住宅市場報告で、2009年の中古住宅販売見通しを引き下げた。前月時点での498 万2000戸から488万5000戸に改定。一ヶ月前に前年比1.4%増加の見方だったのが0.6%減少をみている。2010年の販売見通しは前年比 5.7%増の516万2000戸。これも前月時点での予測527万9000戸より低い。
NARのチーフエコノミストは年末にかけて中古販売が回復基調を維持するとの見方を示す。しかし、新しい査定規定による契約成立への影響が不透明と指摘。現在、新規定のインパクトを調べているという。
NARは新築販売見通しに関すると、2009年と2010年それぞれ1000戸引き上げた。最新予測は2009年に前年比33.1%減の32万5000戸、2010年に37万1000戸に伸びると見通す。
着工件数は、2009年を前月時点での見通し45万8000戸から49万2000戸に引き上げた。前月の下方修正以上の改定である。それでも、前年比は 45.5%落ち込む見方だ。一方、2010年に改善見通しを維持しながらも、前月時点で見越していた60万8000戸から60万5000戸に引き下げた。
NAR の価格見通しは、中古市場で2009年に17万8000ドルとなった。前月時点での18万3100ドルから下方修正で、前年比は10.1%下落をみている格好だ。新築は前年を7.1%下回る21万5600ドルと予想。2000ドル引き下げた。2010年の価格見通しについては中古を18万4900ドル、新築は22万4800ドル引き下げた。いずれも前月報告での19万300、22万7800ドルを下回る。
Posted by 直