2009年07月16日(木)
ストラテジーグレイン、09/10年度欧州小麦生産推定引き上げ
[穀物・大豆]
ストラテジーグレインは16日に発表したレポートで、欧州の09/10年度の軟質小麦生産推定を引き上げた。前年比 9.6%減の1億2650万トンで、前月報告での1億2630トンを上回る。中央欧州および東欧での伸びが西欧の減少を補う見方だ。西欧の不調に関し、具体的にはフランスやベルギー、オランダ、ルクセンブルクのやけ病、スペインの干ばつを挙げている。
ただし、上方修正でも4月時点で見越していた1億2890トンと比べるとまだ少なく、また前年度の豊作との比較で減少の見方も変わらない。このほか、品質については収穫の早いもので比較的高いという。しかし、中央欧州や東欧を中心に降雨の影響懸念もあることを指摘。飼料用の小麦比率が高まる可能性があることを記している。
コーン生産は前年比9.1%減の5億6600万トンを見通す。これは前月の5億7400万トンから一段と下方修正。フランスとドイツでの作柄はまずまずとするが、イタリアで5月の熱波や病害による影響が懸念されるという。南欧で6月の降雨到来が遅れ、イールド低下が危惧されることも挙げた。
ストラテジーグレインは穀物全体で30万トン削減して前年比9.3%減の2億8300万トンに改定した。
Posted by 直