2009年07月16日(木)
7月フィラデルフィア連銀指数マイナス7.5、予想以上に前月から低下
[経済指標]
フィラデルフィア連邦準備銀行が発表した7月の企業景況感指数はマイナス7.5となった。前月のマイナス2.2より低く、市場が予想していた以上の低下だ。指数は2007年12月以降、昨年9月を除いてゼロを下回ったまま。ただ、2月にマイナス41.3と1990年10月以来の低水準となったのからはビジネス減速のペースは鈍化している。
活動別指数は揃ってゼロを下回った。出荷が前月に昨年5月以来でゼロを超えてプラス2.1となったのがマイナス9.5に悪化。雇用はマイナス25.3で、これも前月のマイナス21.8より落ちた。在庫は前月マイナス15.4と前月からほぼ変わらない。マイナス幅が縮小した指数もあり、特に目立つのが新規受注。7月はマイナス2.2となり、昨年10月にマイナス転落してからこれまでに最もゼロに近い水準だ。
生産コストを示す支払い指数がマイナス3.5だった。昨年11月からマイナス圏で推移しているが、7月は前月から9.5ポイント上がり、この9ヶ月間で最も高い。反面、販売価格を示す受取り指数はマイナス16.6からマイナス21.5に下がった。
向こう6ヶ月の見通しを表す指数が51.9となった。前月の60.1を4ヶ月ぶりに下回った。新規受注が58.6から46.4、出荷は57.4から45.4 にダウン。設備投資も18.1と前月の37.6より低い。一方、雇用は13.0。5月に昨年9月以来でプラス圏に持ち直してからこれで3ヶ月連続してゼロを上回り、また7月は前月の12.8と比べても僅かに高い。
支払い見通し指数が6月の19.9から23.0に上昇した。受取り見通し指数は2.0から11.2にアップ。いずれも昨年9月以来の高水準だ。
Posted by 直