2009年09月16日(水)
8月消費者物価指数0.45%上昇、市場予想より高い伸び
[経済指標]
米労働省が発表した8月の消費者物価指数(CPI)は前月比0.45%上昇した。7月の横ばいからプラス転換し、市場が予想していた以上に高い伸びである。一方、変動の激しいエネルギーと食品を除いたコア指数が0.07%上昇。前月よりややペースが鈍り、市場予想も下回る。
エネルギーが 4.59%上がった。7月に3ヶ月ぶりのマイナス転落となったのから再びアップ。ガソリンが9.12%のプラスで、住居用エネルギーは13ヶ月ぶりの上昇である。ガス・電力は横ばいだった。食品・飲料は前月を0.09%上回った。ほぼ全ての食品が前月より高く、このうち値上がりが目立ったのは肉・魚・卵と砂糖・甘味料、非アルコール飲料。いずれも、前月の下げから戻った格好である。下げたのは果物・野菜、乳製品だった。
コア部分ではホテル宿泊料金が0.49%上がり、公共、民間揃って交通が上昇した。このうち航空運賃が1.66%アップ。ただ、前月よりややペースは緩やかだ。新車価格は 1.31%下がった。今年初めての前月比マイナスで、また1972年10月以来の大幅マイナスである。アパレルが0.09%、3ヶ月ぶりのマイナス転落で、コンピューター製品も一段と下落。
7月のCPI は前年同月と比べると1.44%下落した。7月に1.89%と1950年1月以来の大きな前年比マイナスを記録したのからややペースが鈍化。コアの前年比伸び率は1.46%で、2004年2月以来の低水準。
Posted by 直