2009年09月18日(金)
インド、砂糖きび買い取り価格巡る衝突で砂糖生産への影響懸念
[砂糖]
インド砂糖生産2位のウッタルプラデシュ州で、砂糖きびの買い取り価格を巡った農家と製糖所の衝突が2009/10年度の砂糖生産に影響する可能性があると伝わっている。農家代表機関幹部によると、製糖所が提示している価格が100キログラム140ルピーに対し、アルコールの原料となる糖蜜(モラセス)メーカーの買い取り価格は同300ルピーと2倍以上。しかも前払いの比率も高く、この結果、モラセス生産での砂糖きび消費が増えるかもしれないという。
買い取り価格を巡っての衝突は珍しくなく、過去には圧搾が遅れたこともある。しかし、今回はすでに作付が減少し、生産見通しも不透明な中とあって、国内需給のさらなる逼迫となり得る。
地元の製糖所協会もモラセスメーカーへの売却が進む場合、砂糖生産の落ち込みに至ることを懸念する。ただ、製糖所が農家に支払う価格は政府が決めることから、製糖所のロビー団体は政府に対して現行の140ルピーから280ルピーに引き上げるよう要請しているともいう。
Posted by 直