2009年10月08日(木)
9月の米小売チェーン販売、市場は回復サインと受け止め
[金融・経済]
米小売大手各社が8日に発表した9月の販売結果について、市場では個人消費の回復サインと受け止める空気が強まった。前年割れを報告した業者でも市場予想は上回った、あるいは一年前から増加を確保した業者もある。レーバーデー絡みや新学期商戦の効果に加え、北東部などで気温が大きく下がって衣料品などの需要が上向いたことが寄与。また、国際ショッピングセンター協会(ICSC)のチーフエコノミストなどは、利ざやや利益の改善がみられることを指摘した。
ICSCが各社データをまとめた結果、9月の既存店売上高は前年同月比0.1%増加した。昨年9月の販売が金融危機により大きく落ち込んだため比較は明るくなりやすく、また伸び率は極めて小幅。それでも、2008年7月以来のプラス転換で、ICSCが事前に見越していた約2%減少と比べても強い結果である。調査機関トムソン・ロイターズでは、9割近くの結果が市場予想より良かったという。
販売改善とともに業績見通しを上方修正した向きもあった。百貨店のコールズが5.5%増加となり、これは0.1%の予想以上の伸び。また、8-10月期の人刈る駅見通しを従来の0.44ドルから0.54 ドルに引き上げた。JCペニーの販売は前年比マイナスだったが、予想ほどの落ち込みにはならず、また業績見通しにも強気である。アパレル専門店では、ギャップが1%落ちた。しかし、傘下のオールド・ネイビーが13%と予想を上回る増加となり、これは5年半ぶりの好結果という。リミテッド、チルドレンズ・プレースが予想外の前年比プラス。
Posted by 直