豪農業資源経済局（ABARE）は2日に発表した四半期ごとの商品レポートで、2010/11年度（10-9月）の世界砂糖生産が前年比8.4%増の1億 7450万トンになるとの見通しを発表した。また、2011/12年度以降も増加基調を続け、2014/15年度には1億8490万トンに増えることを見込む。

2010/11年度世界消費見通しは1億6950万トンとした。前年から2.1%増加と、生産よりも低い伸びをみている。このため、2008 /09-2009/10年度の2年連続して消費が生産以上だったのから反転する見方でもある。それでも、消費は中期的に伸び続け、2014/15年度に1 億8460万トンとなって生産との開きが縮むとの予想。在庫は2010/11年度に6080万トンと3年ぶりの高水準になると見通し、さらに2014 /15年度に6960万トンまで拡大を予想する。

自国の生産については、2010/11年度に前年比6.3%増の480万1000トンとの見通しを示した。2011/12年度と2012/13年度に一段と増加し、2013/14年度から減少する予想でもある。それでも、2014/15年度の生産予測は490万8000トンと2010/11年度を上回る見方だ。輸出は2010/11年度に5.5%増の344万9000トンとなり、2012 /13年度まで増加維持の見通し。